“癒やし系”ドラマ激増!コロナ禍も影響 高畑充希、菅野美穂・浜辺美波らが命や絆の尊さ伝える

2021/01/06 09:01 配信

ドラマ

エンタメにしかできないことがある


“家族の絆”にスポットを当てた作品も多い。

福田靖が手掛ける「書けないッ!?~脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活~」(1/16[土]スタート、毎週土曜夜0:00-0:30※初回は1時間スペシャル、テレビ朝日系)は、売れない脚本家兼主夫の夫(生田斗真)とベストセラー小説家の妻(吉瀬美智子)が織りなす“ほっこりマイ・ホームコメディ”。

宮藤官九郎脚本の「俺の家の話」(1/22[金]スタート、毎週金曜夜10:00-10:54※初回は15分拡大、TBS系)は、現役プロレスラー(長瀬智也)が介護問題に挑む“王道のホームドラマ”。

北川悦吏子は人気恋愛小説家の母(菅野美穂)とオタクな娘(浜辺美波)がそれぞれの恋に奮闘しながら互いを理解し合っていく姿を描く「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」(1/13[水]スタート、毎週水曜夜10:00-11:00、日本テレビ系)を、「僕の生きる道」など奥行きある人間ドラマに定評がある橋部敦子は「知ってるワイフ」(1/7[木]スタート、毎週木曜夜10:00-10:54※初回15分拡大、フジテレビ系)で結婚生活に後悔する夫(大倉忠義)と妻(広瀬アリス)の夫婦が“人生で本当に大切なこと”を模索するファンタジーラブストーリーを綴る。


「龍馬伝」(2010年)や「まんぷく」(2018年)の福田、「あまちゃん」(2013年)や「いだてん~東京オリムピック噺」(2019年)の宮藤、「半分、青い。」の北川など、国民的ドラマを手掛けてきた人気脚本家がこぞって家族のつながりにスポットを当てたホームドラマに着目しているのも興味深い。

エンタメは“不要不急”か――そんな論争も起きた2020年。今期の癒やし系ドラマ豊作は、そんな時期を経て生まれた「エンタメには、エンタメにしかできないことがある」という制作現場のメッセージではないだろうか。(文=ザテレビジョン ドラマ部)