吉田鋼太郎「自分自身の本能の赴くままに演じてみた」松永久秀が“断末魔の叫び”と共に最期を迎える

2021/01/10 20:45 配信

ドラマ

「平蜘蛛」を抱える吉田鋼太郎演じる松永久秀(C)NHK

吉田鋼太郎「『爆死じゃないのか』とガッカリしないでください」


久秀が自害するシーンについて吉田は「松永としては、信長を見すえながら腹を裂くという思いでした。非常に心残りだったと思います。演じる上では、全編を通じて、何を考えているのか分からないような人物として演じてきたので、最期も飄々(ひょうひょう)と死んでいくという方法もあったのかもしれません。ただ、僕自身どうもしっくりこなかったので、やはり自分自身の本能の赴くままに演じてみたんです。その結果、断末魔の叫びというか、信長に対する咆哮(ほうこう)をあげつつ息絶えるという演技になったんです」と振り返り、続けて

吉田は「ただ『麒麟がくる』での救いは、松永には自分のすべてをさらけ出せる明智光秀という心の友がいたということ。松永の最期の心情の中には、『光秀ありがとう』という思いもどこかに含まれているんだということを、視聴者の方に汲み取っていただけるとうれしいなと思いますね」と明かした。

そして、放送を見た視聴者に対し吉田は「史実であるかどうか分かりませんが、実は、爆死したかったという思いもちょっとはありまして、もしそうであれば、それこそ皆さんの想像を遥かに超えたすさまじいものにしたかったなと。とはいえ、松永の心情としては、40回を通じてそれと同じくらいのピークを迎えられたと感じていますし、池端さんが描かれた松永の最期を演じられて心から良かったと思っています。ですので、お願いですから、『爆死じゃないのか』とガッカリしないでください」とコメントを寄せた。