「朝ドラ史上最低の父」トータス松本“テルヲ”に視線集中!ヒロイン輝かせる“ダメ父”の歴史を振り返る

2021/01/31 16:13 配信

ドラマ

トータス松本演じる竹井テルヲ 「おちょやん」第5回より (C)NHK

“朝ドラ”こと連続テレビ小説「おちょやん」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は1週間の振り返り) 第8週「あんたにうちの何がわかんねん!」にはあの「朝ドラ史上最低の父親」ことテルヲ(トータス松本)が再登場。千代(杉咲花)は小暮(若葉竜也)に求婚されるが、それどころではなく、ドラマはテルヲ一色に。「朝ドラ史上最低の父」とはどういうものなのか、フリーライターでドラマ・映画などエンタメ作品に関する記事を多数執筆する木俣冬が解説する。(以下、一部ネタバレが含まれます)


千代「うちらを繋げてんのは血やのうてお金や」

「おちょやん」第39回より (C)NHK


おちょやん」第8週では、主人公・千代が撮影所の大部屋女優としてぼちぼちと活動して3年が経過したころ、父・テルヲが訪ねてきて、暗雲たちこめる。

撮影所にずかずか入りこんで、撮影を邪魔したうえ、所長(六角精児)や社長(中村雁治郎)に千代を主演にしろと無茶なことを言ってやりたい放題。挙げ句、借金取りから逃げるため千代が貯めてきた通帳を勝手に持ち出してしまう。ほんとうに酷いひとである。

おちょやん」がはじまった頃からテルヲの行動は目に余り不快しかないという声はSNSで散見されていた。

一応、養鶏場をつくって労働しているが、それがなかなかうまくいかず、博打や酒や女などの道楽にふけりがちで、千代と弟のヨシヲに苦労をかけ、後妻をもらって彼女に子供ができたので、千代は道頓堀に奉公に出ることになった。

8年後には年季あけの千代をいかがわしい料理屋に売ろうとする。それで千代は京都に逃げてきたわけだが、またしても千代から金を奪おうとするテルヲに「うちらを繋げてんのは血やのうてお金や」と千代は絶望する。

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