WOWOWでは、松本まりかが連続ドラマ初主演を務める「WOWOWオリジナルドラマ 向こうの果て」を、5月14日(金)より放送することが決定。本作で松本は、“いくつもの素顔”を持つ謎の女性を体当たりで演じていく。
本作は、ドラマ、舞台、小説と3つのコンテンツで展開される連動プロジェクトのドラマ版。昭和60(1985)年の東京を舞台に、痴情のもつれから幼なじみの男性を殺害した謎の女・池松律子がなぜ殺人を犯したのか、事件を追う検事・津田口の視点から描かれる。
主人公の律子は、事件を起こすまでの人生も切実な境遇を健気に生きてきた人物。その一方で、男たち人生を破滅させてしまう“ファム・ファタール”的な要素を持ち、また接する相手によって「見せる」素顔を巧みに使い分けるなど、とらえどころのない女性だ。
そんな律子を演じるのは、本作が連続ドラマ初主演となる松本まりか。松本は「台本を読んでみると、体が疼き、自分の細胞が目を覚ましていくような感覚でした。こういう作品をやってみたかったですし、ずっと求めていたような作品です」と語るなど気合十分。劇中で披露する津軽三味線の稽古にも目下奮闘中だ。
併せて公開されたキャラクタービジュアルは、どこか無垢で危うい律子の内面と、そこから滲み出る陰の部分を印象的に表現したものに。近年「あざとかわいい」と話題となっている松本自身の魅力も相まって、思わず目を奪われること必至だ。
本作の監督を務めるのは、映画「ミッドナイトスワン」(2020年)をはじめ、Netflixオリジナルシリーズ「全裸監督」(2019年)などさまざまな話題作を手掛けてきた俊英・内田英治。なお、律子を取り巻く男たちを演じるキャストは、今後発表される。
また、舞台版「向こうの果て」が2021年4月23日(金)より東京・下北沢の本多劇場にて上演されることも決定。舞台版を手掛けるのは、2016年の旗揚げ以来国内のみならず台湾でも公演を成功させるなど、今もっとも注目される劇団の一つである「ゴツプロ!」。
旗揚げ以来男性キャストのみで公演を行ってきた「ゴツプロ!」だが、今回初の女性キャストがゲスト出演することも明らかに。そのキャスト第1弾として発表されたのは何と小泉今日子。小泉はドラマ版で松本が演じる律子役を務め、その他の舞台版キャストもドラマ版とは異なる面々が出演する。
また、小説版は4月に幻冬舎より発売予定。ドラマ版、舞台版の脚本と小説を書き下ろすのは、「ゴツプロ!」の座付き作家でもある脚本家・竹田新。心揺さぶられる濃厚な人情劇に定評がある竹田がどんな物語を紡いでいくのか期待しよう。
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