松本まりかが連続ドラマ初主演で“いくつもの素顔”を持つ女性に!? 「台本を読めば読むほど深みにはまっていく感覚です」

2021/02/14 06:00 配信

ドラマ

内田英治監督 コメント


――本作で主演を務める松本まりかさんについての印象をお聞かせください。

彼女がまだ10代の頃、私の作品『ガチャポン』に出演していただいた。くしくも、彼女にとって初めての映画出演、僕は初めての監督作品だった。そして今作。松本まりか、初めての連続ドラマ主演作品だ。この巡り合わせを、単なる偶然とは思えない。きっと素晴らしい作品になるだろう。

――本作への意気込みをお願いします。

私は《昭和》という時代に人一倍の憧れをもっている。劇団ゴツプロ!を初めて観劇したとき、そんな少年時代を強烈に思い出した。昭和の感情が詰まったゴツプロ!の作品がドラマになると聞き、それはそれは喜んだ。このドラマには昭和という時代が育んだ、果てしないパワーと悲しみが詰まっている。

「WOWOWオリジナルドラマ 向こうの果て」あらすじ


昭和60(1985)年の東京。ある日、男女の痴情のもつれによってアパートの一室で放火殺人事件が発生。逮捕されたのは池松律子(松本まりか)という女性。死亡した小説家・君塚公平とは幼馴染みだった。

事件を担当する検事・津田口は律子を取り調べるが、彼女はどこか浮遊しているような態度で問いかけをするりと躱していく。事件の真相に迫るべく、津田口はこれまで律子と関わってきた人々と接触し始める。

次第に明らかになっていくのは、律子の数奇な人生と彼女を取り巻く男たちの姿。だが、彼らが口々に証言する律子の印象はすべてバラバラだった。津田口は事件を追い続ける中で、次第に律子そのものに傾倒していく。

やがて津田口は、律子と公平が幼少期を過ごした昭和30年代の青森・津軽に事件の真相を解くカギがあると推測。そして、律子と公平の父親たちが津軽民謡の同じ一座で活動しており、そこである事件が起きていたことを知る。

果たして律子はなぜ公平を殺したのか。そして二人の過去には何があったのか。すべての真相が明らかになるとき、閉ざされていた因縁が解き放たれる…。