――ご自身の役柄についての印象を教えてください。
僕の演じる福助は、トランペットに夢中で、口だけで行動に移さない男。第一印象は、ダメな男だなと(笑)。ただなんとなく憎めないというかほっとけないキャラクターで、ダメっぷりは自分にも似ているところがあると思います(笑)。自分で自分の悪口を言いたくないですが、僕にも適当なところがあって。友人には適当な部分があるけどなんか憎めないよなと言われることもあります。そういった人間性は意外にも福助と似ている共通点なのかなと台本を読んで感じました(笑)。
それよりも大変なのがトランペット。これまで楽器はやったことがなかったので、ある意味、役作りよりも大変です。5カ月間、毎日練習していますが、最初は音すら鳴らなくて。音が出るようになったら、また次の壁が立ちはだかって...。何度も投げ出したいと思ったのですが、次第にもっと上手になりたいという欲が出てきて、楽しさに変わってきました。今回初めて共演させていただく千代役の杉咲さんが「トランペットはどうですか?」と聞いてくださって、「かなり難しいです」と答えたら、ご本人もやってらっしゃったみたいで。「すごく分かります」と言ってくださったんです。もう共感してくださっただけで報われるというか、とてもうれしかったですね。
――放送を楽しみにしている視聴者へメッセージをお願いします。
「おちょやん」の台本を最初に読んだときに、ほんまにおもろいなと思ったんです。大阪らしい人情も出ているし、切ない場面でも面白くて、素晴らしい作品になると思います。僕自身もこれまで“朝ドラ”に4回出演させていただいていますが、今回の福助役でようやく視聴者の皆さんに長い期間見ていただける最高のチャンスだと思っています。福助の今後の成長ぶりをぜひ見届けていただけたらと思っています!
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