東京と神奈川の境界線を流れていく水が東京湾に注ぎ込み、大きな空が広がる多摩川。自然豊かな川辺のそばを、スポーツを楽しむ人たちや、肩を寄せる恋人たち、歌の練習をする学生たち、自転車を走らせる人などが、思い思いに行き交っている。そんな川沿いで日々を過ごす人々の2020年コロナ禍の春。
勤めていた会社を退職した妃登美(夏帆)は、思い出の味を頼りに亡き祖父が営んでいた食堂を再開させるが、2020年春、客足は激減。店をたたもうかと考えていると、1人の男性客・光生(斎藤工)が頻繁に来店し、祖父の代に人気メニューだった「あんかけレバニラ」と瓶ビールを注文するようになる。
「実家に帰れない、寮で暮らす大学生」「マッチングアプリで出会った年の離れた男女」「ウーバーイーツでバイトをする娘と父親」「在宅勤務で24時間顔を突き合わせることになる夫婦」「最後の合唱コンクールが中止になった高校生」といった、多摩川沿いで生きる人々の日常…。
2021年、晩秋。高校の教師である光生(斎藤工)は、多摩川の河川敷で合唱部のコンサートを開催。歌声が、川の流れに運ばれていく。その清らかな歌声を聞きながら、光生はあることを見つける。
【各話タイトル】
第1話「人も場所も全ては無くなる」(夏帆、斎藤工)
第2話「帰りたい場所が、ずっとなかった」(石井杏奈、萩原利久、長澤樹)
第3話「君が去って、世界は様変わりした」(村上虹郎、安達祐実、横田真悠)
第4話「この町のことが好きじゃなかった」(蒔田彩珠、光石研)
第5話「たまに遠く感じる、君のことが」(三浦貴大、瀧内公美)
第6話「あなたの速さについていけないことがある」(瀧内公美、三浦貴大)
第7話「誰のために歌うの?」(小川未祐、斎藤工)
第8話「この窓から見える景色が、僕の世界だ」(斎藤工、夏帆)
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