――「エール」(2020年、NHK総合ほか)のロカビリーシンガー役に続いて、本作もコピーライター兼俳人という、ある種クリエイター的な役どころとなりましたが、ご自身の中で、これまでの俳優やモデルとは異なる形で何かを表現してみたいという思いなどはありますか?
英語が話せるので、それによってコミュニケーションがとれる層やエリアがかなり大きく広がると思っていて。自分の強みでもある「言語」を、何らかの形でもう少し世の中に発信できればいいかなと思っています。具体的なことはまだ全然定まっていないんですが、英語を使って発信できたらいいなというのは、結構前から考えています。
――英語を話される方やバイリンガルの方で、「日本語で話す時と他の言葉で話す時ではちょっと性格が変わる」という話を伺うことがあるんですが、宮沢さんもそういった経験はありますか?
それはあると思います。言語自体が持っている性質もありますが、やっぱり日本語だと改まってしまうというか、身構えてしまう部分があると思っていて。でも英語の場合は、目上の人に対して話す時と友人同士の会話などであんまり言葉が変わらないので、その分距離は詰めやすいと思います。
例えば日本だったら先生のことを「〇〇先生」と苗字で呼ぶじゃないですか。アメリカだと先生でも下の名前で呼んだりして、友達感覚になれたりもするので、そういった部分も心を開きやすいというか。仲良くなるにも多分時間がそこまでかからないので、性格面で変わる部分はあるんじゃないかなと感じています。
――最後に視聴者の皆さんに向けて、本作の見どころを交えてメッセージをお願いします!
このご時世、「言葉」というものがある意味より身近になっている気がしていて。SNSもそうですし、情報が世界のどこにいても手に入るからこそ、言葉が持つ重みがおろそかになっているような気しているので、改めて言葉が持っている魅力を、この作品を通して再確認してほしいです。
あと、日本に住んでいながら俳句という文化をよく知らない人も多いと思うんです。日本にはこんなに美しい景色と言葉があふれているので、皆さんに俳句をもっと知っていただきたいですし、興味があったらぜひ句会にも参加していただきたいな~と思いながらこの作品を撮ったので、それが伝わればいいなと思っております。
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