――ご自身の役柄についての印象を聞かせてください。
「かなり難しい」と思いました。今回の日本版は、原作の韓国ドラマに無いオリジナルの設定が加わっています。重要な過去の秘密もあります。プロデューサーや監督とは、石川がその過去の秘密とどう向き合っているかをたくさんお話しさせていただきました。健人(坂口)達が悪を追い詰めるための原動力にならないといけないのですが、都合の良い悪者に立ち回りたくはない。石川の考えや哲学が滲(にじ)み出るようなキャラクターにしたいと思いました。
――撮影を通しての感想を聞かせてください。
「シグナル」は無線機が現在と過去をつなぐドラマですので、自分も現在と過去の石川を演じることになります。石川がどうやって現在の彼になったのかということは、物語の中で重要だと思うので、僕なりに考え、いろいろと提案させていただきました。監督がそれを受け入れてくださったのは、すごくありがたかったです。
――坂口さん演じる健人と対峙するシーンは?
一対一のバチバチとした対決を期待されるかもしれませんが、石川にとっては、自分を転覆させようとする脅威は日常的なことなのかもしれません。弱みを見せることなく、順風満帆な毎日を過ごしている。だから健人に対してはちょっと赤子の手をひねるくらいにしか思っていない。“脅威を余裕でかわし、なかなか追い詰められない悪”っていう存在が石川じゃないかなと思います。
――視聴者に向けてメッセージをお願いします。
組織によっては黒幕がいることがあるかもしれませんが、真実が悪を暴きだすというような世の中であってほしいと思います。こんな役を演じていましたけど(笑)。だからこそ思うのかもしれません。
――ご自身の役柄についての印象を聞かせてください。
胡桃は、私が想像できないほどの苦しみを過去に抱えています。初めて台本を読んだ時は、すんなりと落とし込めなかったのが正直なところです。経験をしたことも無いですし、ただ 漠然と想像しただけでは気持ちも理解できないくらいの過去をもった女性だったので。でも、ある部分ではすごく温かみや希望もあって、ほっとしました。
――撮影を通しての感想を聞かせてください。
全体的にエネルギーが必要なシーンが多かったのですが、撮影初日が現在パート、胡桃が40歳のシーンから始まったので、そこは過去の壮絶な経験を想像して体現していくしかなかったので、よりエネルギーが必要だった部分ではありました。
――視聴者に向けてメッセージをお願いします。
ドラマの「シグナル」とはまた違う世界観の部分、でもやっぱりシグナル!という部分、両方楽しんでいただけたらと思います。私もドラマを見ていた一視聴者として、今回の作品に参加させていただけてとても嬉しかったです。
――ご自身の役柄についての印象を聞かせてください。
40代と20代の役を演じ分けなければいけないので、北村一輝さんも同じこと事を仰ってましたが、実年齢よりも年上を演じるのは非常に難しかったです。これまではあまりそういう機会がなかったので、今回、40代を演じる難しさを感じました。
また、武田は若い頃に最愛の人を亡くしている人です。亡くした者への悲しみが雰囲気に出るように演じてみたいなと思いました。
――撮影を通しての感想を聞かせてください。
「シグナル」というもともと人気があり、シリアスなサスペンスドラマに参加できたことと、北村さんと池田(鉄洋)さん以外は初めましての方が多い中で、初共演の皆さんと真剣にお芝居ができたことは非常に楽しかったです。
――視聴者に向けてメッセージをお願いします。
今まで「シグナル」を見てきた方は、引き続き楽しめる内容だと思いますし、一話完結のドラマにもなっていますので、まだ「シグナル」を見たことがないという方でも、このスペシャルを見れば追いつくこともできると思います。僕が演じた40代と20代の武田のギャップにもご注目いただければうれしいです(笑)。ぜひ見ていただきたいと思います。
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