以上、近年の名キスシーンを振り返ってみたが、画期的だったのは、「スカーレット」。少女時代の喜美子(川島夕空)と照子(横溝菜帆)のキス。恋愛ではなく、幼い少女たちが不器用な感情を持て余したすえの行為という、なんとも叙情性のあるものだった。
女性同士のキスは朝ドラではこれが初ではないかと思われる。いずれにしてもキスシーンはドラマを飾る小さな花束のようなもの。
「おちょやん」は、劇中劇のうえでのキスであったが、週のおわり、60回で、去りゆく弟を見送って泣く千代を「俺がおる」と優しく一平が抱きしめ、ふたりの心の結びつきが強まった。今後のふたりが気になる。
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