そう遠くない未来で“人”と“人形”の関係はどうなる? 世界中の映像作家に影響を与えた「攻殻機動隊」の正統続編「イノセンス」がBS12にて放送

2021/03/27 06:00 配信

映画 アニメ

毎週日曜夜7:00より、BS12 トゥエルビにて放送中の「日曜アニメ劇場」。3月28日(日)は、日本のアニメ史のみならず世界のアニメ史にもその名を刻む傑作「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」の続編、「イノセンス」を放送する。

大人気作の続編が満を持して「日曜アニメ劇場」に! 映画「イノセンス」が3月28日(日)、BS12にて放送(C)2004 士郎正宗/講談社・IG,ITNDDTD


士郎正宗による原作を、押井守監督の下でプロダクションI.G.が制作した大ヒットアニメ「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」(1995年)。練りに練られたストーリーと映像表現は、日本のアニメシーンを飛び越え海外でも衝撃を持って迎えられ、後のハリウッド大作などにも大きな影響を及ぼした。

そんな重要作の続編である「イノセンス」の舞台は、前作から3年後となる2032年の日本。今や“そう遠くない未来”となったこの時代では、人々が“電脳化”され、誰でも直にネットワークを通じたデジタルコミュニケーションが可能となっていた。

また、肉体の機械化も進み、人はサイボーグ(機械化人間)やロボット(人形)とも共存するように。そんな中で続発した“ある事件”の謎に、前作では主人公・草薙素子をサポートしていた公安9課の刑事・バトーが迫っていく。

数多くのせりふに見られる文学からの引用や、ロボットのあり方をめぐる哲学的な問いかけなども相まって、難解かつシリアスな物語が展開されていく。一方で、前作を遥かにしのぐ勢いで細部にわたって作り込まれた世界観は圧巻。今見てもまったく古さを感じさせない映像美にも注目だ。

映画「イノセンス」あらすじ


電脳化によるネットワークへの接続や、肉体そのものの機械化などにより、魂が希薄になった2032年の日本。自身もサイボーグである公安九課の刑事・バトー(CV:大塚明夫)は、3年前に姿を消した草薙素子(CV:田中敦子)の記憶だけがずっと残り続けていた。

ある日、少女型の愛玩用ロボットが暴走を起こし、所有者を惨殺する事件が相次いで発生。「人間のために作られたはずのロボットが、なぜ人間を襲ったのか?」と疑問を抱いたバトーは、早速相棒のトグサ(CV:山寺宏一)と共に捜査に向かう。

バトーとトグサは、電脳ネットワークを駆使して自分たちの「脳」を攻撃してくる"謎のハッカー"の妨害に苦しみながらも、事件の真相に近づいていく。