久遠あいこ(吉岡里帆)が働く「あかり葬祭」では、若くして亡くなった刈部純(白石隼也)の葬儀が営まれていた。純は、あいこの高校時代の初恋相手。あいこは先輩社員から純の忘れ形見の息子・レン(岩田琉聖)の面倒を見るよう指示される。母親もいないため、レンは突然ひとりになってしまっていたのだ。あいこがレンにあいさつをしていると、黒のパーカーでフードを被った大柄な男がやって来る。あいこがレンに誰かと尋ねると、叔父だと答えた。純の兄・刈部清一郎(鈴木亮平)だった。葬儀にそぐわないその風体に、親戚たちは“変人にレンが育てられるのか?”とあきれている。あいこがそんな声を聞いているとレンがいなくなった。
高所にいるレンを見つけたあいこは、その姿に純を重ねる。あいこは高校時代に純に何回も告白して交際してもらったことなどをレンに話し、思わず涙目に。そんなあいこにレンがハンカチを渡そうと放ると、いつの間にか現れた清一郎がキャッチした。驚くあいこに清一郎は「レンアイしろ!」と言い放って詰め寄る。その時あいこは、思わず清一郎を突き飛ばしてしまう。
清一郎にけがをさせたことが原因で葬儀社を解雇されてしまったあいこ。職探しも難航する中、アパートに戻ると不審な男がいた。出版社の向後達也(片岡愛之助)と名乗る男は、あいこに仕事を依頼したいと持ちかけ、ある豪邸に連れて行く。そこであいこを迎えたのはなんと葬儀場で突き飛ばした男・清一郎だった。清一郎は正体を隠して大ヒット漫画「銀河天使」の連載を続ける人気少女漫画家だという。その漫画のネタのため、あいこは疑似恋愛のミッションを依頼される。
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