篠原涼子“ご寮人さん”も泣き笑い 「おちょやん」で描かれる涙と笑いの絶妙バランス

2021/03/31 12:37 配信

ドラマ

「おちょやん」第83回より(C)NHK

塚地武雅も登場!涙と笑いの絶妙バランス


大阪・道頓堀を舞台に、人を笑わせることに生きがいを見いだすヒロイン・千代の生涯を描く「おちょやん」だけに、涙と笑いはいつも隣り合わせ。涙のシーンや苦しい展開に笑いを差し挟み、絶妙なバランスを保っている。

戦時中の重苦しいシーンが続く第17週でも、その心意気は健在。第82回、出征を前にした福助が最後に思い切りトランペットを吹く感動シーンでは、福助が真剣な表情で吹き始めるも出てきたのは気の抜けたかすれ音。千代やみつえ(東野絢香)、一平(成田凌)が思わずズッコケるというひと笑いが組み込まれたし、第83回では、防空壕の中で人々が神経をとがらせる中、しゃべくり漫才師の花車当郎(塚地武雅)が千代と即席漫才を披露し場を和ませた。

秦基博が“笑顔をあきらめたくない”と歌う主題歌「泣き笑いのエピソード」も、さいごの日だからこそ涙を見せながらも務めて明るくふるまったシズの思いも同じ。「おちょやん」という作品は、一貫して「苦しい時こそ笑いが救いになる」というメッセージを伝えている。

そんな第83回ラストでは一平が鶴亀家庭劇の解散を宣言し、団員たちに衝撃が走った。この解散は、鶴亀株式会社・大山社長(中村鴈治郎)の経営判断でもあった。4月1日(木)放送の第84回では、それぞれに事情を抱える劇団員たちが解散を渋々飲み込んでいく中、現実を受け入れられない千代は必死に抵抗する。

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