内田有紀、大隈記念講堂で「リア王」を朗読 “遺す大変さ”を実感

2021/04/02 10:00 配信

バラエティー

「新美の巨人たち」に内田有紀が初登場!(C)テレビ東京

内田有紀コメント


――明治・大正・昭和初期の建築が特にお好きだということですが、その魅力とは?

洋館が日本に入ってきた頃の建築は、“和洋折衷の妙”にとても興味をそそられます。建物自体に歴史があるというだけでも素晴らしいんですけど、中の造りでしたり、洋室の中に畳を敷いていたり、ノブに細工がされていて日本の職人さんの技術が盛り込まれていたり…和と洋が融合している部分に時代を感じて、それが建築を見るときの楽しみ方になっています。

――今回「大隈記念講堂」を見て感じたことは?

講堂というだけあって、もう少しかたい、生徒への「しっかり学びなさいよ」という圧力というか気負いみたいなものを感じさせるような場所なのかなと思っていたのですが、あんなに包容力があって優しくて…私は何度か「かわいい」と言ってしまいましたけど、細部において装飾だったり窓枠だったり全てのものに優しさが詰まっているホールだなと思いました。音響をよくするためにいろんな工夫がされていて、それを冷たく、ドライに作るのではなく、温かみを感じさせる造りになっていて驚きました。

――最後に視聴者へのメッセージをお願いいたします。

先ほど舞台で「リア王」を読ませていただいた時に感じたのが“遺す大変さ”。歴史のある建物ですから、耐震面、管理含めてすごく大変だということは素人でもわかりますので、その時代の著名な方たちの思いを受け継ぐ形で、どうにかこれからもすてきなレトロ建築と言われるような建物をみんなで大事にしていきたいなと。私も見ることで協力できればと思いますし、建物を見ることで旅ができるというか…異次元・異空間に連れて行ってくれる楽しさを番組でも感じていただければと思います。