4月18日(日)より、WOWOWプライムにてスタートする「連続ドラマW 華麗なる一族」。このほど、本作の記者発表会見が行われ、主演を務める中井貴一の他、総勢11人のキャストが一同に集結した。その会見の模様を3回に分けてレポート。初回となる今回は、中井のコメントにフォーカスして紹介する。
これまで度々映像化されてきた山崎豊子の同名小説を、WOWOW開局30周年記念の一環として制作する本作。大阪万博を間近に控えた高度経済成長期の関西を舞台に、富と権力獲得の手段として関西の政財界で閨閥を張り巡らす阪神銀行の頭取・万俵大介を中心に、“華麗なる一族”の繁栄と崩壊を描く。
そんな中、今回は万俵大介を演じる中井貴一を筆頭に、万俵鉄平役の向井理、高須相子役の内田有紀、万俵銀平役の藤ヶ谷太輔、万俵寧子役の麻生祐未、安田万樹子役の吉岡里帆、万俵二子役の松本穂香、美馬中役の要潤、万俵一子役の美村里江、万俵早苗役の笹本玲奈、万俵三子役の福本莉子という“万俵家”の豪華なキャスト陣が登壇した。
冒頭のあいさつで、中井は「『華麗なる一族』を撮ると伺った時に、最初『自分はどの役をやるんだろう。鉄平くらいかな?』と思っていたら、大介でした(笑)。意外とこんな歳になっているということを役柄で教えられた感じがします」と明かし、早速場を和ませた。
数多の名優たちが演じてきた万俵大介という役柄については、「佐分利(信)さんが演じた映画版から(歴代の実写化作品を)ずっと見ているものですから、あまり(これまで演じてきた名優たちの雰囲気を)なぞらないようにしようと。
そして、(歴代キャスト陣の中で)原作で描かれた万俵大介の年齢に一番近いのは恐らく自分だと思っているので、今までにない若さみたいなものを少し出していけたらいいなと思って演じました」と、役作りにおけるポイントを明かした。
その一方で、「今回、僕は撮影現場で一切“和気あいあい”が無かったんですよ。誤解があっちゃいけないんですけど(笑)、それぞれの役から大介に対してある意味で憎悪を持っていたりするので、役者としてすごく“孤独”を感じる作品だなと思いながら演じていました。
でも、『その孤独が万俵大介(というキャラクター)を作っていくんだ』とも思っていたので、撮影現場と役がリンクしていてとても良かったなと思います」と告白。重厚な物語における核となる大介に、身も心もどっぷりと浸かった撮影となったようだ。
最後に中井は、「山崎(豊子)先生の原作の強さと、ドラマ化にあたって前川(洋一)さんが脚本に下ろしてくれたその強さと、そして今日ここにいるキャストやその他のキャスト(の力)ももちろんそうですが、今回(の撮影で)僕たちが一番助けてもらったのはスタッフたちでした。
コロナ禍という時代の中で、本当に不自由をしなければならない撮影が続きましたし、ロケ地もお借り出来ないこともある中で、一生懸命そのロケ地を探したり、美術さんがとても素晴らしいセットを作ってくれて、カメラマンも照明も、本当にプロの人たちってこういう仕事をするんだっていう。
そんな“プロ”がみんなで集まって作った作品なので、面白くないわけがないと思います。ぜひ楽しみにご覧いただきたいと思っています」と、キャストを代表して視聴者へメッセージを送った。
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