比嘉愛未、佐々部清監督への思い&結婚観を語る「出会いを大事にしたい」<Interview>

2021/04/15 06:30 配信

映画 インタビュー

映画「大綱引の恋」に出演する比嘉愛未にインタビュー撮影:金澤正平

2020年3月に62歳で急逝した佐々部清監督が最後にメガホンを取った映画「大綱引の恋」が、5月7日(金)から全国で公開される。

鹿児島・薩摩川内で400年以上にわたって続く一大行事「川内大綱引」を題材とした今作。「川内大綱引」に青春をかけるとび職の青年・有馬武志(三浦貴大)と、韓国出身の研修医ヨ・ジヒョン(知英)との恋愛や、それを取り巻く家族模様を描く。

「佐々部監督の作品にずっと出演したかった」と話す比嘉愛未は、武志の妹・敦子を好演。佐々部監督との撮影の思い出や、役を通して感じたことなどを語ってもらった。

佐々部監督は「人間愛がすごい方でした」


――出演のオファーを聞いたときの心境を教えてください。

この作品の前に「本日は、お日柄もよく」(2017年、WOWOWプライム※全4話)の連続ドラマの主演を務めたことがあり、その時が佐々部監督との初めての出会いでした。でも、佐々部監督は映画監督なので、映画の方にもいつか呼んでいただけたらなと思っていたら、すぐに直接声を掛けていただけたんです。私は二つ返事で「お願いします」と喜んでお受けしました。

――佐々部監督はどんな方でしたか?

とにかく映画に懸ける愛情が深いのと、人間愛がすごい方でした。現場での立ち振る舞いだったり、一人一人に対しての向き合い方も全部ぶれないんですよ。「大綱引の恋」がまさにそうですけど、監督の「こういうのを撮りたいんだ!」って情熱が強いから、私たちも迷わないんです。役者さんだけではなくて、スタッフさんたちにも同じなので、その場で役として存在するだけでもう作品が出来上がっちゃうぐらいの引力。この人がいるから絶対大丈夫と思わせるぐらい、まさに愛に溢れている方でした。

――誰にでも真摯に向き合ってくれる方なんですね。

思ったことははっきりと伝えてくれる方です。例えば良かれと思って演じたことも、佐々部監督は「愛未、それ今演じ過ぎているぞ」って教えてくれるんです。しっかりとダメ出しもくださるし、良かったら良かったと仰ってくださるので、本当にうそがない方です。

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