――演じる上総広常の印象や「鎌倉殿の13人」出演への意気込みはいかがでしょうか
房総半島の豪族・上総広常といっても、ピンとくる方は多くないでしょう。私自身もそうでした。当時、それぞれの地で彼らのおかれていた立場、関東の豪族たちのヒエラルキーなど、そこにある面白さや悲哀をうまく見せられたらと思っています。
特に今回は三谷さんが書かれているので、上総についても一筋縄ではいかない人物を書いてくれるはずです。大河ドラマへの出演は「新選組!」(2004年)以来ですから、そのときに演じた芹沢鴨以上に魅力的な役にできるように腐心させていただきます。
――大河ドラマへの印象は?
やはりなんといっても大河は長いドラマです。描く年月が長いだけに、多岐にわたる大勢の登場人物が出る。扇の要に主人公がいて、それを取り囲む個性的な人物たちと彩ってきた歴史を楽しめる。そこが大河の魅力だと思います。また、収録期間も長いです。才能ある役者たちがそれだけの時間を共にすると、必ず「どこか」に行きつく。それも楽しみです。
――三谷幸喜さんの作品への印象は?
書くのが速い方ではないのに、何故また長い長い大河を引き受けたのか不思議でならない(笑)。やっぱり時代の節目を描くことがお好きなのではないでしょうか。歴史の転換点にいた人物たちが、そこでどう抗って、どう時代を切り開いたのか、というロマンを見事に描く方だと思います。
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