好発進の「桜の塔」武藤将吾×田村直己が明かす主演・玉木宏の印象や今後の展開!気になる恋模様にも言及<インタビュー>

2021/04/22 13:00 配信

ドラマ インタビュー

【写真を見る】バランスがいいと絶賛される玉木宏と広末涼子(C)テレビ朝日

脚本・武藤将吾も玉木宏を絶賛!

――玉木宏さんの印象を教えてください。

武藤将吾:今回、初めて一緒に作品を作ることになったんですけど、実際にお会いするまでは(玉木さんはクールな印象があり)近寄りがたいオーラのある方というイメージだったのですが、フランクに接していただいて大きく印象が変わりました。また、玉木さんが演じる役に対して持っているイメージや考えを素直にぶつけてきてくれたので、僕も「この作品では、上條漣はこんなイメージで、こういうふうに演じてほしいと思って書きました」と思いを伝えることができました。

僕の意見を聞いて、玉木さんはすぐに「分かりました」と答えて、全て飲み込んでくださいました。僕が描いていた「上條漣」と玉木さんが描いていた「上條漣」を融合して演じてくれたというよりも、自分の考えを押し通すのではなく、僕がやってほしいという「上條漣」を理解して、自分の中でかみ砕いて演じてくれました。憑依型の俳優さんは自分の方に役を寄せることが多いのですが、玉木さんは役に対してアプローチしていく方だったので、僕にとってはすごくありがたかったです。

田村直己:現場でのたたずまいなのですが、座長をたくさんやってきた方なので、主役感がちゃんとある方という印象です。この作品の世界観を理解してかみ砕いたうえで、ほかの俳優さんとの距離感の取り方も上手な人でもあります。主役然としたオーラもあるし、この役をどうすれば一番よく見えるのかということを常に考えてくれて、ドラマ全体を引っ張ってくれているので現場はすごく助かっています。主役になるために生まれてきた「玉木宏」という感じです。武藤さんもいったように玉木さんは憑依して役を演じるというよりは、考えて役を演じてくれています。反対に広末(涼子)さんは憑依型なので、玉木さんと広末さんのバランスの良さが作品でも出ているようにも思います。

――広末さんの印象的なエピソードがあれば教えてください。

爽と漣は恋仲に発展するのか?(C)テレビ朝日


武藤:「ニッポンノワール-刑事Yの反乱-」(2019年、日本テレビ系)という作品でもご一緒したのですが、その時も広末さんのキャラクターは警視庁捜査一課の刑事で正義感あふれる役を演じていました。今回演じてもらう際にキャラクターの設定が似ている部分でもあったので、すごく悩ませてしまうかなと思っていましたが、僕の中では「桜の塔」と「ニッポンノワール」の広末さんが演じるキャラクターのすみ分けはできていたんです。広末さんは台本を読んで、僕が「爽は喜怒哀楽の感情を素直に出すキャラクターだと思って描いている」ということを理解し、爽を演じてくれました。今回、「桜の塔」「ニッポンノワール」で全く違う広末さんを見せてくれたのですごいなと思いました。

田村:第2話のラストがある意味ドラマ史上なかなかないシーンで漣と爽の価値観が衝突します。同世代の玉木さんと広末さんはドラマの中では同級生であり、幼なじみの漣と爽を演じているのですが、もともと2人自身が幼なじみなんじゃないのかと思わせるくらい自然な雰囲気で撮影してくれるんです。これは2人の相性のよさからきているんだと思います。広末さんは明るくて現場でみんなを和ませてくれるんですけど、いざ本番になるとスイッチが入り、「そこまでいかなくても…」とこっちが思わず心配しちゃうくらい集中して、役に入り込んでしまうんです。そこのシーンは第2話の見どころとつながってくる部分にもなってくると思うので確認していただけるとうれしいです!

――漣と爽は今後、恋人関係になる可能性はあるでしょうか?

武藤:えっと、単純に男女の関係じゃないというか…。ゴールはもう見えてはいます。刑事ということでそれぞれが背負った使命があって、そこから男と女、友情など名前のある関係ではない、このドラマだからこそ成立するような関係になっていくと思います。

田村:そういいながら、中盤ではちゃんと2人のいいシーンが用意されています、まだ何話かは言えないですけど(笑)。そいうシーンがありつつ、武藤さんが描いているゴールに行くので、今後はより深い漣と爽の関係が見れると思います。

――第1話以降、キャラクターに変化はありますか?

武藤:かなりの人間の印象が大きく変わっていきます。この人はこういうキャラクターだろうなと思っていた人が、実は違ったということが起こります。第1話では、今後の変化が分かるようにそれぞれの現状や位置関係を印象付けることに意識を向けました。

――どのくらいの期間を描かれるでしょうか?

武藤:5年…ですよね?

田村:5年です! 第1話では墓参りした現代から5年前にさかのぼります。しばらくは5年前の物語が中心になっていて、途中から現代に戻ります。武藤さんの作品は、全員にきちんと役割があるんです。普通のドラマは、主役級と脇役がきちんと分かれているんですけど、武藤さんは一人一人が本当にそこに存在しているかのように生き生きと動いているので、全員に変化が訪れています。全ての話数で変化があるので、そこが面白い所だと思います。

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