特報映像には、同作の劇伴音楽を担当したworld’s end girlfriendが奏でる悲壮さを含んだピアノ音と破滅的なノイズ音が融合した音楽と、“うみべ”の波打ち音が不規則に鳴り響く中、「この街には、真夏になってもあまり賑わうことのない小さな浜辺があって、私はその浜辺で何かを探しながら歩くのが好きだった」という小梅のナレーションと共に、“うみべ”に散乱する漂流物や無造作に設置された消波ブロック、そして、そんな“うみべ”を寄る辺とする小梅と磯辺の姿が映し出されている。
特報で使用されているセリフは小梅の「ねえ 磯辺。あたしと、セックスしたい?」の1つだけ。物語の全貌はまだ明らかにされていないが、観る者の感覚と記憶に訴えかける特報映像となっている。
海辺の小さな街で暮らす中学生の小梅(石川瑠華)は、憧れの三崎先輩(倉悠貴)に手ひどく振られたショックから、かつて自分のことを好きだと言ってくれた内向的な同級生・磯辺(青木柚)と関係を持ってしまう。
初めは興味本位だったが、何度も身体を重ねる二人。やがて、磯辺を恋愛対象とは見ていなかったはずの小梅は、徐々に磯辺への想いを募らせ、一方、小梅に恋焦がれていたはずの磯辺は、その関係を断ち切ろうとしてしまう。二人の気持ちはすれ違ったまま、磯辺は過去にイジメを苦に自殺した兄への贖罪から、ある行動に出ることとなる。
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