尾上右近、初出演の大河ドラマに「始まる前からめちゃめちゃ緊張しました!」<インタビュー後編>

2021/05/08 08:00 配信

ドラマ 芸能一般 インタビュー

ラジオ「KABUKI TUNE(カブキ・チューン)」のパーソナリティーを務める尾上右近 撮影=池田花梨

“尾上右近”という存在を通じて楽しんでもらう

――大森美香さんの脚本の魅力はどのように感じていますか?

(主人公・渋沢栄一[演:吉沢亮]らの暮らす)血洗島村というある意味狭い世界を描きながらも、その登場人物のスケールの大きさに感動しました。

人間の心のスケールというものは、土地や環境に比例しているのではなく、その人の心が作るもの。
全然違う環境で育った渋沢栄一と(草なぎ剛演じる)徳川慶喜という人物が出会うのも懐の深さや2人の歩みが重なっているからなのだなと思います。

大森先生の脚本は、大河という壮大なスケールの中で、すべての人にリアリティーがあり、そこに心のぬくもりを感じられるのが魅力だと思っています。


――それでは最後に読者の方にメッセージをお願いします

歌舞伎というものが自分の軸なのはもちろんですが、ただ歌舞伎を超越して“尾上右近”という存在を通じて楽しんでもらうということを目指しています。

そう思えるエネルギー源はやはり歌舞伎で、歌舞伎の舞台に立っている時は発散しながらも蓄積している時間だなと感じますし、それ以外のお仕事では歌舞伎の時に蓄積したエネルギーを変換して、その時々にあったパフォーマンスを目指しています。

そんな自分の姿を見て、楽しんでいただけるようにまい進していきますので、これからも、あたたかくも厳しい目で見守っていただければと思います。

なによりも今後の「青天を衝け」、「KABUKI TUNE」をこうご期待くださいませ!
よろしくお願い申し上げます!