――第一章として描かれたこれまでの場面で、ここは名場面だなというシーンやせりふがあれば教えてください。
5、6話が第一章の完結で、7話から第二章になります。5、6話で事態がものすごく動き、6話でギョーザを包みながら、元夫たちが次々に振られていくところが面白いです。坂元さんが描く、思わぬ方向に話が転がっていく展開が見事だと思いました。
キャストの皆さんも撮影が大変だったと思いますが、とても頑張ってくれたので良かったです。あとは、とわ子が綿来かごめ(市川実日子)の部屋で残ったもので食事を作るところもすばらしかったです。
フードスタイリストの飯島奈美さんにも、大事なシーンなのでよろしくお願いしますと言いました。人が生きていくこと、死んでいくことってこうないうことなんだと感じられるので、個人的に6話に対する思いが強いです。
――かごめの死が意外でしたが、このキャラクターへの思い、展開を教えてください。
私の知人が亡くなったことをきっかけに、一人で生きて死んでいく人の背中を押すようなドラマにしたいという思いがありました。特にコロナ禍で病室に家族も入れず、タブレット端末を通して家族が励ます中、おじいさんが一人で亡くなっていく海外の映像を見て、家族がいようがいまいが関係なく、最後は一人で死んでいくけど、周りがどう受け止めていくかだなと思いました。
このドラマを始めたきっかけを背負っているのがかごめで、本読みのときにも坂元さんが市川さんにそのことを丁寧にお話ししていました。
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