<青天を衝け>草なぎ剛“慶喜”戦場での荒ぶる姿に「凛々しい!」の声!喪失感も丁寧に描く

2021/06/07 11:44 配信

ドラマ レビュー

吉沢亮が主演を務める大河ドラマ「青天を衝け」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)の第17回「篤太夫、涙の帰京」が6月6日に放送された。「禁門の変」が勃発し京で大きな戦火が上がる中、慶喜(草なぎ剛)の雄姿と苦悩がじっくりと描かれ、大きな反響を呼んだ。(以下、ネタバレがあります)

京では、長州藩兵が攘夷を掲げ、御所に迫っていた。京の都と御所を守るのは、禁裏御守衛総督の任に就いていた慶喜の役目。

慶喜は普段の穏やかな雰囲気から一変。きびきびとした声で孝明天皇(尾上右近)に「天子様、どうか某(それがし)にご勅命を」と訴え長州討伐の命を賜ると、「これよりこの臣 慶喜、ご叡慮(えいりょ)に従い長州を征伐いたします」と宣言。長州勢を迎え討った。これが、江戸幕府開府以来初めての京を舞台にした大きな内戦・禁門の変と呼ばれる。

慶喜は前線で馬上から陣頭指揮を執り、「逃げるな!そなたらも武士であろう!戦え!」と士気を鼓舞。その荒々しさは西郷吉之助(博多華丸)をして「武芸が達者ちゅう平岡殿ん言葉はまことであった」と唸らせるほど。視聴者からも「禁門の変の慶喜様カッコよかった!雄姿が目に焼き付いた」「勅命を得て戦う慶喜さま、凛々しい!」と感嘆の声が上がった。

さらに第17回では、腹心の部下・平岡円四郎(堤真一)を失ったことへの喪失感も表情にありありと浮かべた慶喜。「円四郎は私の身代わりとなったのだ」「尊王攘夷か…まこと呪いの言葉になり果てた」と吐き捨てた。