――宮城・気仙沼出身の百音は、東京の医師である菅波にはどのように映っていると思いますか?
百音が妹・未知(蒔田彩珠)から「お姉ちゃん、津波、見てないもんね」(第20回)と言われるシーンがあるのですが、これって結構しんどいだろうなと僕自身思いましたし、菅波もそう思うのではないかなと思います。気仙沼で生まれた百音がその時たまたま気仙沼にいなくて、家族からそう言われる。すごく悲しいというかしんどい感情になっちゃうなと。そのことで思い悩む彼女を、菅波はそばで見守ってあげていたいなという気持ちになっていくのではないでしょうか。
――百音と菅波の関係性は、今後どのように変化していきますか?
菅波は、百音が自分を犠牲にしながらも相手のことを考えて動く姿を見て、彼女は他の人と違うなと感じます。他人と深く関わることを苦手としている菅波ですが、そんな百音に出会い、百音に巻き込まれることでこの先どんどん変わっていくと思います。
そして気象の勉強会で先生と生徒という関係で時間を過ごす中、言い方は難しいんですけど、愛が生まれてくると思うんですよね。まあ愛って言うとしめっぽいんですけど(笑)。
果耶ちゃんとは、菅波と百音の関係性は軽やかに見せたいよねと話しています。このあと物語が進む中でお互い相談し合ったり、菅波の過去を百音に打ち明けるシーンもあって、お互いがこの人は自分にとって特別な人なのかもしれないと思う瞬間も出てきます。でも、ソウル的なもので惹かれ合う存在になってきた時、二人のラブの要素が強すぎるとエゴになってしまうかもしれないと思っていて。
だから視聴者の方には二人の関係をかわいらしく、楽しく、微笑ましく見ていただきたい、というのは話していますね。清らかさや純粋さを持っている百音との関係性を美しく見せるにはどうしたらいいかを探りながら撮影をしています。
まだこれからのことは分からないですけど、百音のことを菅波は近くで見守ってあげられる存在ではいようと。それがどういう形でおさまるか、どういう関係性になるかは分からないけれど、菅波としては寄り添ってあげたいと思っています。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)