――主演の鈴木さんは、喜多見のキャラクターにぴったりだなと感じたのですが、鈴木さんをキャスティングされた理由を教えてください。
鈴木亮平さんとは、日曜劇場「テセウスの船」でご一緒させていただいたのですが、今回、喜多見というキャラクターを作っていく中で真っ先に頭に浮かんだのが鈴木さんでしたね。頼りがいがあって、いつもほほ笑んでいるという喜多見の人柄と鈴木さんがリンクしたのが主な理由です。
――撮影前に鈴木さんにお願いされたことはありますか?
体づくりについては特に申し上げてませんが、危険な現場に自ら飛び込んでいくという設定を読んで、鈴木さんご自身で意識はされているようですね。
台本には、かなり専門的なせりふや処置が書かれているのですが、鈴木さんは現場のリアルをきっちり追求しないと医療従事者の方に失礼になるんじゃないかという思いを持たれているようですね。縫合の技術などを先生に教えてもらって、ご自宅でも針と糸で結び方などをトレーニングするなど、よりリアリティーを持った医療ドラマにするために、さまざまなことを意識されています。
また、喜多見は事件現場で患者を診ながら、手当ての緊急度に従って優先順をつける“トリアージ”を行うのですが、トリアージについて医療従事者の方に伺ったところ、慣れている方は10秒くらいでトリアージを行うということを仰っていました。
本作に取り入れてみようと思って(医師の方に)実演していただいたのですが、10秒で次々とトリアージを行うのはなかなかすごいことだなと実感しましたね。鈴木さんも「10秒で出来ますかね…」と仰っていたのですが、見事に会得して表現されていますので、喜多見がトリアージを行う場面に注目していただければと思います。
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