――同作のために、特殊大型車両“ERカーを改造されたとのことですが、架空のERカーを取り入れようと思われた経緯を教えてください。
ドクターヘリとかドクターカーといわれるものは実際にありますが、基本は患者さんを病院まで搬送するためのものであって、その場でオペをしたり処置をするというものではないのです。
医療監修をしてくださっている先生方に取材する中で、救命は1分1秒が命を左右すると聞きました。救命救急の理想形は、オペ室を備えた大型の車で現場に駆け付けて、その場でオペができることなんじゃないかという考えに至り、ERカーという設定に至りました。
実際そういった“攻め”の救命医療といったものを救命関係の医療従事者の方は構想として既に持たれているということで、近い将来我々が企画したMERのようなシステムができるんじゃないかとも伺いました。現在は荒唐無稽に見えるかもしれませんが、このドラマを機に救命医療が変わったらとても意義のあることだなと思っています。
――「TOKYO MER」チームは日々危険な現場で救命を行いますが、撮影される中で大変な点や、キャストの方々が苦労されている点はありますか。
リアリティーを持った医療ドラマという目標を掲げて準備してきたのですが、実際は僕らが思ってるよりものすごく大変で。機器の名前や、使い方を習っていくところから始まり、何度も入念な“医療リハ”を繰り返して撮影に臨んでいます。
特に大変なのは、チームで治療する際にメンバーの役割も動きも異なる点です。それぞれ自分の動きを把握してやらないと撮影ができないので、医師だったら医師の先生、看護師は看護師の先生1人1人に、実際どのように動くのかを聞きながら、それぞれの動きを組み合わせました。
――毎回、重大事故や災害、事件の現場に駆け付けるという事で、事故現場のシーンなど、撮影も大変なのではと思うのですが…
映画のクライマックスのようなシーンが毎話出てくるので、やはり撮影はかなり大変ですね。ですが、スケール感のある見応えのある映像になっていると思いますので、期待していただければなと思います!
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