――先ほどお話にもありましたように、10組の相方候補の中から青木さんに決まりましたが、片桐さんも青木さんに投票されていました。ずばり決め手はなんだったのでしょうか?
片桐:僕は今回の投票結果の1位~3位のこの誰かが相方かな? って、思っていたんです。けれど、(ぽんぽこの)ひとみ〇ちゃんは相方がいるし、元ハリガネロックのユウキロックさんには、とにかくおんぶに抱っこで、本当に緻密な計算のもとネタをやってもらって、それは気持ちよかったので相当悩みましたね。僕はお芝居をするようになってから、「コントとお芝居の違いって何ですか?」って、よく聞かれるんですけれど、コントって、僕たちは一生懸命やっているんだけれど、客席から見たらすごくばかみたいっていうのが面白いなって思っているんです。そんな中、青木はやっぱり熱量が違うし、こんな人とお芝居したことないなって感じて、気持ちよかったんですよね。
――青木さんは実際に決まってみていかがでしたか?
青木:すごくうれしかったです。決まったら、普段連絡が来ない人たちからも連絡が来て、お笑いを好きな人って、たくさんいるんだなって思いましたね。お笑いが好きだっていうことを知らなかったママ友からも連絡が来たり、ラーメンズさんが好きな人から「ラーメンズのこのコントを見てください」って、ネタを送ってくれる人たちもいたりして、やっぱりお笑いっていうのはそこでしか感じられない興奮みたいなものがあるんだなって思いましたね。
片桐:あるねー! ライブのお客さんにウケる興奮はありますね!
青木:ありますよね。演劇とそんなに変わらないのかな? って、思っていたんですけれど、違うんだなぁ…って感じましたね。
片桐:今回、いろいろな人とやってみて感じたんですけれど…みんな、お客さんの前に出た瞬間にグっ! って(テンションが)上がるんですよね。これって、芸人さん特有だなって思いましたね。そうそうそうこの感じ! って。多分ウケたいって欲求がすごいんだと思う(笑)。とにかくウケたいんだなって。
青木:そうですね。私、この先の人生、ウケるなんてどうでもいいって思っていたんですけど、こんなに楽しいことなんだって思いましたね。
片桐:演劇でウケるのとはまた違うんですよね。
青木:違いますね!
――今回のネタはラジオのリスナーさんが作ってくれたものなんですよね?
片桐:リスナーさんが送ってきてくれたネタを、僕らとやついで調整していきました。そのネタを今ブラッシュアップしていて、迷い始めているところです。「やついフェス」の時は3分くらいネタをやっていたんですけれど、予選は2分15秒でブザーが鳴るので、無駄な部分をギュっ! としようと。でも、芝居の中でするアイコンタクトとか、せりふの「…」みたいな無駄な部分が面白いから、そこを削っちゃうとなぁ…って、でも、時間は短くしなくちゃいけないから、いやだなぁって(笑)。
――(笑)。今回のネタの見どころやアピールポイントはありますか?
青木:さっき仁さんとのコントの動画を見たんですけれど、面白かったですね。
片桐:この歳になって、“らしさ”が出て、より面白いと思うんですよね。年をとっちゃったから面白くないんじゃないか、若くなきゃいけないんじゃないかってちょっと思っていたんですけれど、そんなことは無いですね。
青木:無いですね。
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