ドラマ「冬芽の人」出演の瀬戸康史『勇気を与える作品です』

2017/04/02 06:00 配信

ドラマ インタビュー

「冬芽の人」に出演する瀬戸康史(写真右)(C)テレビ東京

4月5日(水)夜9時より「ドラマ特別企画 大沢在昌サスペンス『冬芽の人』」(テレビ東京系ほか)が放送される。殺人事件の捜査中に同僚を死なせてしまい刑事を辞めた主人公・牧しずり(鈴木京香)が、その同僚の息子・岬人(瀬戸康史)と出会い、過去に隠された衝撃的な真実を追う物語だ。

今回、しずりと一緒に事件の真相を追う岬人役の瀬戸康史にインタビューを敢行。ドラマの見どころや、現場のエピソードなどを聞いた。

――まずは台本を読んだ感想をお願いします。

ただのサスペンス作品ではなく、人間の情緒というか、もっと深いところに踏み込んだ作品だと思いましたね。謎は解けても岬人のモヤモヤは膨らんでいくというか…そこが面白さだと思います。

年の差恋愛をする役柄は以前も演じたことがあって、そのときは悩みながら役に入り込んでいったのですが、今回も難しさは同じでしたね。

――今回演じた岬人という役柄にはどんなイメージがありますか?

ものすごく純粋で真っすぐで、自分の気持ちを行動や言葉に出すことができる人という印象を持っています。自分自身はそういったことが苦手なのでうらやましいですね。

――共演した鈴木京香さんの印象を教えてください。

物静かでクールな方というイメージを持っていたのですが、実際にお会いしたらすごく柔らかくて、優しく包み込んでくださる女性でした。

撮影時、舞台の公演がかぶっていたのですが、僕の体調を気遣ってくださって。

僕が「寒い」って弱音を吐いても、「頑張ろうね」って励ましてくださいました。そもそも京香さんが「寒い」とは口にしない人だったので、あまり僕も弱音を吐けないということで、言えなかったんですけどね(笑)。

――寒い中で大変な撮影だったと思いますが、リラックスできる瞬間はありましたか?

部屋に一輪挿しを飾るようにしているんですよ。試験管に挿していて、今はダリアを飾っています。部屋に花があるとハッピーな気持ちになれるんです。

束であるより、すっと一輪飾られているのが、情緒があるかなと思っていて。癒やされます。

あとは最近あまり行けてないんですが、仲の良い人と食事に行くとやっぱりリラックスできますね。高橋一生さんとは舞台で共演してからずっと仲良くしていただいて、よく高橋家で一生さんの作るご飯を食べさせてもらっていました。

それと、最近まで共演していた瑛太さんとは毎晩のように飲みに行っていましたね。

――年上の方と縁があるんですね。今回は年上の女性と恋をする役柄でしたが、瀬戸さんご自身はいかがですか?

もう少し若いときは、年齢的なストライクゾーンはすごく狭かったんですが、今は単純に気が合う相手ならいいんじゃないかなと思うようになりました。

女性は年齢を気にする方がすごく多いですけど、男にとってはそんなの関係ないんじゃないかなと思いますよ。

――瀬戸さんが言うと励まされる方も多いと思います! さて、最後に視聴者にメッセージをお願いします。

切ないストーリーですが、一歩踏み出す希望のあるラストになっています。いろんなことを始めたり、何かをスタートする季節だと思うので、勇気を与える作品になるといいなと。

タイトルにある“冬芽”にも意味が込められていて…僕もこの作品で初めて知った言葉なのですが、調べてから見てもいいし、調べなくともラストで意味が分かってふに落ちるというのもスッキリすると思います。