前田も儀藤について「すごくシュール。(儀藤の)決めせりふは注目してほしい」とニヤリ。田中と度々共演経験のある竹中は、「圭ちゃん演じる儀藤が最高なんです。近づいてくるだけで圧迫感があり、普段の圭ちゃんと違い独特な語り口調で、それがたまらないです。圭ちゃんには参らされました」と田中の役作りで高揚したそう。
また、「特殊なキャラクターでもある儀藤を作っている圭ちゃんがめちゃくちゃチャーミングだったので、現場は楽しくて。近づいてくるだけでこんなにおかしい人だと、初めてこの作品で気付きました」と声を弾ませながら明かした。
また、堤監督も田中の儀藤を「完ぺきでした」と断言し、「20年前にオーディションで20個くらいの役を演じ分けてもらったことがあって、その時にこの人はなんでもできると思っていました」とその素質を絶賛した。
田中と堤監督とは、映画「包帯クラブ」(2007年)以来、実に14年ぶりの再タッグ。主演と監督として向き合うのは今回が初となるが、田中は「すごく楽しみにしていました。現場に入って、堤さんの遊びながらどんどん追及する姿はすごく刺激でしたし、学ぶことも多くて。ステキな現場でした」としみじみ。
一方、堤は田中と今回仕事をし、「数々の作品にずっと途切れることなく出続けている意味が、よく分かりました」と言い、「演出の立場から見ると、役者としていろんな意味で完全形なんです。今回、一緒に遊び心たっぷりでやらせていただきましたけど、『恐るべし、田中圭』といった感じですね。最後までずっと走り続けてもらって、満足でした」と熱のこもった言葉で賞賛していた。
◆取材・文・撮影=TAKAMI
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