古田新太と寺島しのぶが言い合うシーンは「松坂桃李が気の毒でしょうがなかった(笑)」<映画「空白」>

2021/09/08 21:05 配信

映画 会見

映画「空白」で主演を務める古田新太

9月23日(木・祝)公開の映画「空白」で主演を務める古田新太寺島しのぶ吉田恵輔監督が“くうはく”にちなんだ9月8日、都内で行われたプレミアトークイベントに出席。全身“白”の衣装に身を包み、“白”に統一された会場で作品の見どころなどを語った。

本作は、現代の“罪”と“偽り”、そして“赦し”を映し出したヒューマンサスペンス。スーパーで万引きしようとしたところを店長の青柳(松坂桃李)に見つかった女子中学生・花音(伊東蒼)が、逃走し車にひかれ死んでしまう。彼女の父・充(古田新太)は、せめて娘の無実を証明しようと店長を激しく追及するうちに、言動がエスカレートし、関係する人々全員を追い詰めていく。

古田「“何で俺なの?”と思いました」


まず、イベントのMCを務める映画プレゼンターの赤ペン瀧川ならぬ“白ペン瀧川”が、スライドを使用し作品を解説。「この世の地獄が大集結でございます!しかしラストには、胸が熱くなり大号泣の超オススメの傑作」と軽妙な語り口で感想を述べた。さらに、注目ポイントとして「怒れる父と謝る店長、人生が激変した二人の男」を挙げたほか、登場人物の中では、寺島演じる麻子(あさこ)が「最も恐ろしいなと思った」と言い、彼女は「異常なほどの正義感を持った無敵のパートタイマー」だとユーモアを交えながら語った。

そんな本作への出演について古田は「“何で俺なの?”と思いました。一つもふざけないんですよ」と話し、出演の決め手は「スケジュールが空いていたので」と冗談を飛ばしながら回答。

それに対し、吉田監督は「本を書いているときにソン・ガンホをイメージして書いていて、日本のソン・ガンホというと、古田さんがパッと浮かんで…。どうも、スケジュールが空いているということで決まりました(笑)」と笑顔で返した。

一方、寺島は「正直あまりやりたくない役ですよね。すごいキャラクターじゃないですか。でも、監督のお話を聞いてやる気にさせられたんだと思います」と、脚本に引かれたことを告白した。

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