ヒロインのモネこと永浦百音を清原果耶が演じる、連続テレビ小説「おかえりモネ」(毎週月〜土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月〜金曜の振り返り)で、モネの同級生を演じる前田航基と高田彪我。前田は1000年の歴史を持つ寺の副住職となった後藤三生、そして高田は地元の気仙沼の市の職員として働く早坂悠人を演じている。
第20週(第96〜100回/9月27〜10月1日放送)で気仙沼に戻ってきた主人公の百音は、天気予報士として地元の人々の生活を支えようと悠人の助けを得て、コミュニティFMで気象情報を伝え、人々の力になろうと尽力する。一方、副住職となった三生もこのラジオに出演することになる。恋愛面では、恋人の医師・菅波光太朗(坂口健太郎)が東京に戻ってしまったため、また遠距離恋愛となった百音。しかし、安定した関係を築いている2人には、あまり距離は関係ないようだ。一方、学生時代から姉の同級生の及川亮(永瀬廉)を思い続けてきた未知(蒔田彩珠)の気持ちは、出口を失っていた。
8月中旬、クランクアップを間近に控えた前田と高田に、気仙沼での思い出と大切な仲間の恋愛模様について聞いた。
――三生は実家のお寺の副住職に、悠人は市の職員になりましたが、それぞれの成長をどう見ていますか?
前田「三生は成長したというより、地元の人たちに見守られて、徐々に殻を脱いでいくことができたように感じます。だから、でっかくなったというよりは、ちゃんと表現ができるようになったのかな? 三生はやりたいことを口にしてはコロコロ変わっていましたけど、みんながいたから坊さんになると言えた。三生にそう言わせてくれたのは、幼なじみを含む地元の人たち。ですから、三生はここから成長していくのかな?と思っています」
高田「悠人はもともと地元愛が深く、それが職に結びついて、格好を見ていただいてもわかるように役所に勤めることができました。つまり悠人の夢が一つ叶ったわけですが、ここから地域に貢献していくことになりますので、地域への思いがますます成長してきているのではないかなと思います」
――悠人と三生の好きなところは?
高田「僕は中学校の頃から変わらない髪型です(笑)。ちょっとずつ毛先に動きをつけたりしているんですけど、基本的にずっと変わらないんですよ。彼女ができたときにちょっとおしゃれをしたりもしたんですけど、しきれてなくて(笑)。そして、その髪型と同じように地元愛を貫き、役所に務めた。一つのものを追求する探究心がいいなと思いますし、共感もできるところです」
前田「三生はずっと音楽の道をひょろひょろして、ギターはFで挫折して…」
高田「ふふふふ」
前田「ラッパーになるとか言って、結局なれず。でも、第20週で『般若心経はテクノだよ』と言うせりふがあったんですけど、それは三生らしい捉え方だなと思いました。震災の時のお寺の役割を見て、怖気付いて逃げ出したりもしましたが、それを笑って友達に話せるぐらい、早くも自分の仕事に誇りを持っている。やり始めたら、すぐに自分の仕事を愛せる三生の素直さやアツいところが好きです」