ただ、番組公式Twitterが行っている「#みんなの真犯人フラグ」投票の第1回目で、もっとも怪しい人物の第1位に選ばれていた一星。今回、凌介に協力を申し出て、カップル専用アプリに示されたGPSの場所を凌介たちに教え、そこで光莉のスマホや真帆の結婚指輪が見つかるという展開になったのだが、一星がIT企業の社長であることからそのスキルを駆使した可能性も捨てきれず。視聴者からも「ねつ造できそうだしなぁ」といった声が上がった。
そのほかにも怪しそうな点が今回もいくつも散りばめられていた。例えば、一星と「至上の時」で会っている凌介の後ろの本棚にある高森薫の推理小説「レディ・ジョーカー」がなんとなく目につくような感じだったこと、深夜に“猫おばさん”(平田敦子)が凌介の工事中の新居の前をシューベルトの歌曲「魔王」を歌いながら通り過ぎようとするのだが「魔王の娘が~」という歌詞が強調されたこと。また、真帆のママ友である朋子(桜井ユキ)が凌介にカレーをおすそ分けしようとするテンションもどこか異様だった。
最も不可解だったのはラストだ。ラジカセからお経が流れるなかで何者かが用意した祭壇にあったのは凌介の遺影。戒名には「簒奪院盗幸不和離苦信士」と不穏な文字が並んでいた。失踪事件当日に凌介に近づいた陽香(生駒里奈)が葬儀社に勤めていることが明らかになっているし、第2話では瑞穂がカセットテープを聞いている場面もあった。
2クール放送のうちまだ第3話ということで、考察のヒント集めの段階ではあるが、瑞穂、一星がそろって「いい人」と評した凌介が誰かに恨まれている可能性が高いことを表しているのだろうか。
次回、第4話は11月7日(日)に放送される。凌介が勤める会社では、大阪の本社にまで抗議が殺到し、全社的に大問題となっていた。身の潔白を説明するために凌介は記者会見を開くが、生中継もされるなかで記者から不倫現場写真を突き付けられる。
(文=ザテレビジョンドラマ部)
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