「んだねぇ」「どうすっぺ?」有村架純の方言がたまらない! 朝ドラ「ひよっこ」が描く 昭和39年の風景

2017/04/04 06:00 配信

ドラマ

体操着姿のみね子(有村)。緊張の聖火リレー

4月3日にスタートした連続テレビ小説「ひよっこ」(NHK総合ほか)。9月末まで半年をかけて、“金の卵”として上京するヒロインの成長を描く。発売中の「月刊ザテレビジョン」では、物語のスタート地点である“昭和39年”という時代の光と影に注目して「ひよっこ」を特集、ヒロイン・みね子を演じる有村架純のインタビューも掲載している。

「ひよっこ」は、「ちゅらさん」(’01年ほか)、「おひさま」(’11年)に続き脚本家・岡田惠和氏が手掛ける朝ドラ3作目。茨城県の山間の村でのんびり育ったみね子が高校卒業後、“金の卵”と呼ばれた若年労働者として上京し、さまざまな人々との出会いを通して成長する姿をオリジナル脚本で描く。3日に放送された初回では、村で暮らす高校3年生のみね子と家族の慎ましくも笑顔の絶えない暮らしぶりが描かれた。「んだねぇ(そうだね)」「どうすっぺ(どうしよう)」など有村のキュートな茨城弁にも今後、注目が集まりそうだ。その一方で、東京で出稼ぎ労働者として働くみね子の父・実(沢村一樹)の過酷で孤独な労働環境も描写された。家族を思い、汗をぬぐいつつ働くその姿は、東海道新幹線開業や東京オリンピック開幕など活気あふれる“光”の側面とは対照的な“影”の部分をくっきりと映し出した。

ドラマ序盤には、昭和39年という時代の光と影が見え隠れする。第1週「お父ちゃんが帰ってくる!」(4月3日~8日放送)では、東京でひとり働く実が帰省。父の不在で人知れず心に影を抱えていたみね子だが、久々に家族で団らんを過ごし幸福感に包まれる。何気ない会話の中に家族の温もりを描き出す、岡田脚本の妙を味わいたい。そして、帰省前に実が出会った東京・赤坂の洋食店「すずふり亭」の面々も、やがてみね子たち家族にとっての一筋の光となっていく。第2週(4月10日~15日放送)では、ドラマを大きく動かす影の要素・実の失踪が描かれる。みね子の母・美代子(木村佳乃)は実の行方を探すため急きょ上京。そこで、茨城出身の巡査・綿引(竜星涼)や「すずふり亭」店主・鈴子(宮本信子)ら、かすかな希望の光にめぐり会う。

特集では、みね子を演じる有村のインタビューも掲載。NHKからのオファーを受けた形でのヒロイン決定に、有村は「初めてお話を聞いたときは、本当に驚きました。朝ドラのヒロインオーディションは過去にも何度か受けたことがあるし、朝ドラ=オーディションという印象があったので、まさかキャスティングという形で出演させていただけるとは」と率直な感想を口にする。

また、昭和39年という時代に「当時は海外からの輸入品も増えて、日本がどんどん活気づいていた時代だったと思います。時代そのものが変化し、みんなが働くことに対して生き生きとしていたんじゃないかと」と思いを馳せ、上京するみね子についても「最初こそ東京での生活に不安を感じていたと思いますが、これから新しい出会いもあって、みね子がどう成長していくのか私も楽しみです。実際、みね子はやってみなければわからないという精神の持ち主ですが、私も同じなので、そこは似ているのかもしれませんね(笑)」と楽しそうに語る。

インタビューでは、“食”から取り組んだという役作りのエピソードや、朝ドラヒロインの先輩である高畑充希(’16年放送「とと姉ちゃん」に主演)や土屋太鳳(’15年放送「まれ」に主演)からもらったアドバイスについても語っている。