西島秀俊“凌介”の涙と桜井ユキ“朋子”の怪しさが際立った第4話<真犯人フラグ>

2021/11/08 12:09 配信

ドラマ レビュー

朋子(桜井ユキ)は凌介(西島秀俊)の味方なのか、疑惑が深まる…(C)NTV

朋子が隠しているものとは?


しかし、朋子は第3話でどこか異様なテンションだったことが印象に残った人物。がめ煮シーンのあと、自宅に戻った朋子は、探し物をしていて押し入れのなかに何かを見つけて驚いて腰を抜かした息子に、「しぃーっ」と人差し指を口に当てて口止めするしぐさを見せた。

本話では、真帆の結婚指輪や光莉のスマホがあった群馬県山中の現場には24cmの女性の足跡が見つかり、公衆電話からのタレコミと凌介らの建築中の新居に光莉のローファーを埋めたのは女性だということが浮かび上がった。

真犯人は女性で、それは朋子なのか。しかし、ミスリードかもしれない。冒頭のナレーションで凌介は「僕は姿の見えない真犯人に踊らされている」と語り、さらに本編中では光莉の恋人・一星(佐野勇斗)が「なんだかずっと踊らされている感じがして」と言う場面があった。作中に示されるさまざまな“フラグ”に視聴者も踊らされているかもしれないと思うと、不気味な面白さにますます引き付けられる。

次回、第5話は11月14日(日)に放送される。家に蹴り込まれたサッカーボールが息子・篤斗のものだと思った凌介は、サッカー教室のコーチ・山田(柿澤勇人)に話を聞く。そんななか、路上で何者かに得体のしれない物をかけられた凌介。物理的な危害も加えられ、危険は加速していく。

(文=ザテレビジョンドラマ部)