作品賞は「TOKYO MER―」 コロナ禍の中『真摯に命との向き合い方を描いた』(武藤淳P)

2021/11/17 17:00 配信

ドラマ

「TOKYO MER―」が第109回ドラマアカデミー賞で作品賞を受賞(C)TBS

「第109回 ザテレビジョンドラマアカデミー賞」の作品賞を受賞したのは、鈴木亮平主演の日曜劇場「TOKYO MER〜走る緊急救命室〜」(TBS系)。

「主人公・喜多見だけでなく、その周辺人物の信念・行動理念も丁寧に描かれた、密度の濃い群像劇。全編を通して、そのコンセプトは貫かれていた」「日曜日の夜に『死者は0です!』を聞くと少し明るい気持ちになれる、スカッとできる作品だった」「登場人物それぞれにスポットを当てて進んでいくので一人一人に愛情が湧き、魅力あふれるドラマだった」と視聴者を引き込んだ。

それ以外にも「医療ものは数多くあれど、ここまで役者陣にリアリティーがあって、緊迫感が伝わり、応援したくなるドラマはなかった」「これまでの医療ドラマの中でも最高レベルと言っていいほどの緊張感と大規模な事故現場が印象的」と、さまざまなポイントに対して、賞賛の声が寄せられた。

本作のプロデューサーの一人である武藤淳さんは、「受賞は率直にうれしいです。この作品は、現在も危険と隣り合わせでお仕事をされている医療従事者の皆さまを応援する気持ちを込めて作りました」と喜びのコメント。

また、「その方々に失礼があってはいけませんので、医療リハーサルはしっかり行いました。『トリアージとは何か?』など一から勉強し、中でも鈴木亮平さんは実際にオペができるのではないかと思うぐらい成長されていて、本当にすごかったです」と、キャスト・スタッフともに努力を重ねたことを明かした。

コロナ禍の中、放送された本作。「放送中に予想を超える新型コロナウイルスの感染者が出て、大げさではなく未曽有の状態になり、私たちは否応なしに命と向き合うことになりました。その中で私たちは真摯に命との向き合い方を描いていたので、思いが伝わったのかなと思うとうれしいです」と手応えを語った。

さらに、インタビューの最後には「続編は、望んでいただけるのでしたら…頑張りたいです」と期待が膨らむ言葉も飛び出した。

(取材・文=及川静)

関連人物