英国紳士が過激なスパイ・アクションを繰り広げる「キングスマン」シリーズの最新作「キングスマン:ファースト・エージェント」が12月24日(金)に公開される。今作で描かれるのは、表の顔は高貴な英国紳士、裏の顔は世界最強のスパイ組織“キングスマン”の誕生秘話。時は1914年、秘密裏に世界大戦を仕掛け、世界を意のままに操ろうと目論む闇の狂団と、彼らを阻止しようと立ち上がった英国貴族オックスフォード公と息子コンラッドとの戦いが、第1次世界大戦という歴史上の史実に基づいて描かれる。
今回、WEBザテレビジョンでは同作にて日本版声優としてオックスフォード公の声を担当する小澤征悦とコンラッドを担当する演じる梶裕貴にインタビュー。作品の見どころやお互いの印象、ファッションへのこだわりなどについて聞いた。
――まずはお2人が今回演じるキャラクターの役どころから教えてください。
小澤:レイフ・ファインズさん演じるオックスフォード公という、表の顔は紳士、裏の顔は過激なスパイの役です。
梶:ハリス・ディキンソンさん演じるコンラッドは、オックスフォード公の息子で、非常に正義感の強い青年です。幼くして母親を失ってしまった過去もあって「人を守ること」について、強迫観念に近いような思いを抱いています。若さ故の未熟さから、父であるオックスフォード公とぶつかってしまうことも。上品でありつつ、血気盛んな男ですね。
――それぞれの声を当てた役者さんの演技の印象を教えてください。
小澤: 僕が声を当てたレイフ・ファインズさんは英国を代表する、そして世界で活躍されている役者さんです。特に「シンドラーのリスト」(1993年)での演技の素晴らしさが印象に残っています。僕より少し年齢が上かつ渋い演技をされる方なので、監督と相談して少し低めの落ち着いたトーンで、演技に合わせるように意識していました。
梶:ハリス・ディキンソンさんは、いわゆる王子様のような、品のあるお顔立ちやお芝居が印象的です。以前もハリスさんが演じられているキャラクターの吹き替えオーディションを受けたことがあったのですが、その時は残念ながら落ちてしまって。だからこそ今回、ご縁あって演じられたことが本当にうれしく、感慨深いものがありました。
どの作品でも、まずは演じられている役者さんの呼吸や喋りのリズムみたいなものを自分の中に落とし込んでいくのが大事な作業なのですが、今回は特に"貴族の御曹司ならではの上品さ・優雅さ"、それと同時に"内に秘めている青臭さや血の気の多さ"、その共存が大事だなと感じ、常に意識しながら演じさせていただきました。