――小澤さんと梶さん、お互いの印象を教えてください。
小澤:(梶さんは)「駆逐してやる!! この世から… 一匹… 残らず!!」、そんなお方です(笑)。
梶:それ、僕の演じさせていただいている役(「進撃の巨人」のエレン)の台詞です!(笑)…と、おわかりのように、小澤さんはこういうお茶目な方です。
小澤:「キングスマン」の収録時にはコロナ禍での状況を踏まえお会いできなかったので、今日でお会いするのは前回バラエティーの収録を入れて2回目なんです。それこそ僕は「進撃の巨人」を全部見ていますから、お会いできたときはうれしくて。
お話してみると繊細かつ深く物事を考えていらっしゃる、真面目な方だったので、だからこそ成功されているのだと感じました。
梶:小澤さんのことは俳優としてはもちろん、情報番組等でトークされている姿もすごく印象的で。「とても頭の回転が速く、視野の広い方」というイメージだったのですが、まさにその通りでしたね。今日も取材でお話されている内容が、簡潔で的確な上に面白いんですよ。しかも、カメラやマイクの回っていないところでも本当に場を明るくしてくださる方です。
――師弟愛や親子愛が描かれる「キングスマン」シリーズですが、お2人にとって師匠や親のように思っている先輩はどなたですか?
小澤:僕は佐藤浩市さんに公私共にお世話になっていまして。お会いできたこと自体が光栄なことですし、縁あってお仕事でご一緒させていただいているのもうれしいです。
あとは亡くなられた緒形拳さんには家に遊びに行かせてもらったり、ご堪能だった書を教えてもらったりしました。僕にとっては、心に強く残っている思い出です。
芸能界で下の名前で「征悦」って呼んでくれるのは緒形拳さんと佐藤浩市さんくらいなんです。読みにくいですしね(笑)。
梶:素敵なご関係ですね! 僕は、声優の大先輩である山寺宏一さん。ずっと憧れの存在です。もちろん、より近い距離でお世話になっている先輩方もたくさんいらっしゃるのですが…山寺さんは、自分が声優を目指し始めた時に初めて意識したお方。どうしても特別なんです。アニメでも吹き替えでも活躍され続けている、まさにレジェンドですよね。
吹き替えではエディ・マーフィさんやジム・キャリーさんをはじめ多くの俳優さんの声を担当されていますし、アニメでは「新世紀エヴァンゲリオン」や「らんま1/2」、「それいけ!アンパンマン」など、後から振り返ってみて「この作品にも出演されていたのか…!」と驚くほどの七色の声と芝居の引き出しをお持ちで、本当にさまざまな役を演じている役者さんです。
夢のような話ですけれど…今ではいろいろな作品で共演させていただいたり、とある作品ではライバル役までやらせていただいたこともあります。そんな山寺さんに「飲みに行こう」とお声をかけていただいて。ちょうどコロナ禍に入ってしまうタイミングだったのでまだ実現できてはいないのですが、早くそういった機会を作って、いろいろとお話を伺ってみたいです。