BLUE ENCOUNTの田邊駿一「1月ドラマはベテラン脚本家さんがそろい踏み」<ドラマコラム連載第4回>

2021/12/27 09:00 配信

ドラマ コラム

「ファイトソング」第1話場面写真(C)TBS

岡田恵和さんの「ファイトソング」が気になります

連続テレビ小説「ひよっこ」(17年、NHK)や「にじいろカルテ」(21年、テレビ朝日系)などを手がけ、やさしい世界を書かれる岡田さんは、まさかの火曜10時枠に! これはちょっとびっくりしました。これまでこの枠は、「恋はつづくよどこまでも」(2020年)あたりから続く、キラキラした恋愛ドラマを多数放送している枠。これまでのような恋愛ものでいくのか、はたまた岡田さんらしい人間ドラマになるのか、どんな形になるのが読めないです。最近の岡田さんといえば「姉ちゃんの恋人」(2020年、フジテレビ系)で有村架純さんを主人公にした恋愛ものをやられていて、何となくですが雰囲気が近そうな気もしています。

「ファイトソング」第1話場面写真(C)TBS

それにしてもどう略すのか気になりますね。“逃げ恥”“恋つづ”みたいにするなら“ファイソン”? というかそれなら「ファイトソング」そのままで良くない? なんて考えちゃって(笑)。あと清原果耶さん演じる主人公が恋するのが、一発屋のミュージシャンらしいので、先輩のバンドマン役とかで出られないかな(笑)。というか出させていただけないでしょうか。そんな期待を込めつつ初回を待ちたいです。

遊川さんの「となりのチカラ」は一筋縄ではいかないような…

「となりのチカラ」場面写真(C)テレビ朝日

「となりのチカラ」は正直、全然読めない(笑)。松本潤さんがテレビ朝日の連続ドラマに出るというのも初めてだし、ホームコメディーとあるけど遊川さんだと一筋縄ではいかないような…。遊川さんはこれまで数多くの作品を書かれてきていますが、本当に作品によって雰囲気が違うんですよ。やっぱり有名なのは「家政婦のミタ」(2011年、日本テレビ系)。主人公のキャラクターがすごく濃いけど根底には家族再生が描かれている超高視聴率ドラマ。あと僕たちが子供のころに夢中になった「女王の教室」(2005年、日本テレビ系)も天海祐希さん演じる先生のキャラが濃かった。あのときは怖かったけど、今見るとすごくいいことを言っていたりと核心をついている好きなドラマです。そういう社会派的な作品ばかりかといえば、「オヤジぃ。」(2000年、TBS系)みたいなホームドラマや「GTO」(1998年、フジテレビ系)みたいなコメディータッチの学園ものも手がけていて…。本当に“遊川さんといえばこういう作風”というのがひと言で表現できないんですよ。今回は「家政婦のミタ」みたいなダークな部分も入ったホームドラマなのか、「オヤジぃ。」みたいなほのぼのなのか…。早く見て確認したいです!