堤真一・森田剛・西野七瀬ら出演の舞台「『みんな我が子』-All My Sons-」が上演決定!ある選択が家族を崩壊させる…【コメントあり】

2022/01/13 04:00 配信

芸能一般

世界中で上演される「『みんな我が子』-All My Sons-」に出演する堤真一ら※提供写真

山崎一コメント


新年を迎えてすぐ、僕がプロデュースする劇壇ガルバでアーサー・ミラーの「ザ・プライス」をやるんです。ここ数年、日本でもミラー作品の上演が本当に多くなりましたよね。世界的にも「セールスマンの死」などはしょっちゅう上演されていて、僕が思うに、ミラーは今の資本主義社会の崩壊を、70年以上も前に予兆した作家だからじゃないかと。

この「みんな我が子」は、人間は間違いを犯すけれど、その後にどういう行動をとるかが大切なんだな…と感じた作品です。この素晴らしいメンバーでやったら、きっと面白くなるだろうなと。そして「十二人の怒れる男」ではリモート演出だったリンゼイ・ポズナーさんが、今回は直に来てどういう演出をされるか。すごくワクワクしていますね。

アーサー・ミラーの作品は、見終わった後に人生を感じさせ、さまざまなことを考えさせてくれます。その豊かな時間をぜひ劇場で体感していただきたいですね。

伊藤蘭コメント


時代背景も、文化も違う物語の中で生きるのはとても難しく乗り越えなければならない課題も多いですが、それだけやりがいのある舞台になると確信しています。今まで色々な母親役を演じてきましたが、今回はより等身大で人間味のある母親のように思います。ただ一見普通に見える母でも抱えている問題はかなり根深いのかなと。

堤真一さんとは初共演です。いつも若々しいイメージの堤さんが父親役と聞いてとても新鮮に感じました。その役作りを間近で見られるのも楽しみです。

海外の演出家とのお仕事は過去にイギリス人のエイドリアン・ノーブルさんとご一緒した機会がありました。その時に学んだこと、日々の稽古で得たことは今でも私の指針となる事も多いので、今回もリンゼイさんとの貴重な経験を糧にできるよう心して稽古に臨みたいと思います。

演出家・リンゼイ・ポズナーコメント


アーサー・ミラーは主に家族の物語を描いた偉大な劇作家です。「みんな我が子」は75年前の作品ですが、そのテーマは時代を超えて今の私たちに切実に響いてきます。父と息子、夫と妻といった家族内での役割や関係性から、社会における責任までが描かれているのです。

ある個人の犯した罪が、ひいては社会全体の腐敗や罪をもあぶり出し、人間の不完全さや脆さを浮き彫りにします。お客様も自分のことを振り返り、考えることができる作品になるのではないかと思います。

「十二人の怒れる男」はリモートでの演出でしたが、非常に楽しく仕事ができました。今度は俳優の皆さんと直接話をしながら、同じ空間で創作のプロセスを共にできることをとても楽しみにしています。