<邪神の天秤 公安分析班>青木崇高インタビュー「自分たちで演じながらも“公安の怖さ”を感じていました」

2022/02/13 06:00 配信

ドラマ

2月13日(日)夜10:00よりWOWOWにて放送・配信される「連続ドラマW 邪神の天秤 公安分析班」。麻見和史の小説を原作とする本作は、過去WOWOWで3作放送された「殺人分析班」シリーズの“ユニバース作品”で、同シリーズの人気キャラクター・鷹野秀昭を主人公に新たな猟奇殺人事件と公安チームの活躍を描いていく。

今回、本作の主人公・鷹野を演じる青木崇高にインタビューを敢行。新たなシリーズで主演を務めることについての思いや、“曲者ぞろい”だという公安第五課メンバーとの現場での様子、さらには「公安」という組織に抱いた印象などについて語ってもらった。

2月13日(日)よりスタートする「連続ドラマW 邪神の天秤 公安分析班」(WOWOW)で主演を務める青木崇高 スタイリスト: 小泉美智子/ヘアメイク:NANA


「鷹野秀昭はどこに行こうと変わらないんだと思います」

――本作は「殺人分析班」シリーズのユニバース作品として新たに始まる「公安分析班」シリーズで、前シリーズから数えて4作目にして初の主演となりました。まずは本作に対しての率直な感想をお聞かせください。

青木崇高:今回主演をやらせていただけて、素直にありがたいなと思いました。とは言え、やることは変わらないし、スタッフさんや撮影現場の環境がガラッと変わるわけではなかったです。台本においても信頼していましたから、まずは自分自身が台本の読者として楽しむところから始まりました。

台本は相変わらず緻密で面白いな、と思うと同時に、台詞の分量が多かったのでこれは大変だなとは思いました(笑)。コロナ禍の日々緊迫した中での撮影でしたが、信頼できるスタッフさんとキャストのみなさんと力を合わせて、なんとか無事に乗り越えることができました。


――「鷹野秀昭」という役どころを演じるのも4度目となりますが、本作では鷹野が公安部という新たな環境で活躍していくことになりました。何度も演じてきた青木さんは、鷹野をどういった人物として捉えていますか?

青木:彼自身はどこに行こうと変わらないんだと思います。視聴者の皆さんには「変わり者」というかマイペースな感じに映ると思うんですが―それは僕が演じているからそう思うのかもしれないですが、彼自身は(彼の信念に基づいて)ブレずにやっていますし。

とは言え、頑なに自分のスタイルを崩さないわけではなくて、鷹野はいろんな状況や環境で周囲の意見もちゃんと聞いて、柔軟に自分の中に取り込んで分析して捜査に繋げていると思うんです。そこは今までのシリーズとも変わらなかったです。

ただ、鷹野が公安という知らない場所に入って、公安の手法が刑事部の手法とは全く違うとわかった時の戸惑いは明らかにあります。もしかしたら視聴者の皆さんも、社会に出ていろんな環境が変わって「今までとは全然違う」と感じたり、組織のあり方に疑問を持ったり、そういった部分で共感する人がいるかもしれません。

そんな中で、鷹野は公安の手法に戸惑いながらも、ある部分では「さすが公安、エリートと言われるだけはあるな」と感じて取り入れつつ、逆に今まで刑事部で培ってきた地道な捜査も交えたハイブリッドなやり方も提案していきます。

それによりチームが少しずつ変化していくんですが、事件を解決に導いていくことに加えて、公安部というチームや鷹野自身のその変化も見どころとなるんじゃないかなと思います。

自身が演じる鷹野という役どころについて、「男から見てもなかなかカッコいい」と語った青木崇高 スタイリスト: 小泉美智子/ヘアメイク:NANA


鷹野を演じることはノープレッシャー?

――鷹野を演じるのは2年ぶりとなりましたが、演じる上での感覚はすぐに取り戻せましたか?

青木:すぐ取り戻せると思ったんですけど、ちょっとかかりましたね。何ででしょうね?スーツが違うからかな? 以前はわりとピタッとした感じだったんですけど、今回はちょっと緩い感じのスーツで。

続編の時って、だいたい衣装を通して「あ、感覚思い出してきた」みたいな感じになるんですけど、「戻ってるかな?」って感じで。今回はメガネで扮装などもしていたので、「これ本当に鷹野ですか?」みたいな感じもあって(笑)。でもそういう変化はかなり楽しんでやっていましたね。


――鷹野は原作でもすごく人気のキャラクターですが、演じる上でのプレッシャーはありますか?

青木:まったく無いんですよね(笑)。申し訳ないくらい。強がっているわけでも何でもなくて、ドラマとしてこのメンバー、このチームでしっかりやるだけですし。僕自身も鷹野は好きなキャラクターですし、「面倒でよくわからないヤツだけど、コイツの言っていることに耳を傾けると筋は通っている」って魅力的じゃないですか。

男から見てもなかなかカッコいいなと思いますし、あまり群れない感じも良いですよね。でも鷹野は、最初こそいろいろありますけどチームと信頼関係を築いていって頭角を表すタイプというか。チームでやっているという魅力がこの作品にもあると思いますね。