<邪神の天秤 公安分析班>青木崇高インタビュー「自分たちで演じながらも“公安の怖さ”を感じていました」
「松雪泰子さんには精神的に頼っていました」
――「殺人分析班」シリーズの捜査一課から今回は公安部へ異動となって、キャストの皆さんもガラッと変わりましたが、公安部メンバーと共演されての印象を教えてください。
青木:松雪泰子さんの存在には助けられていて、本当に「松雪さん、ありがとうございます!」という感じでした(笑)。松雪さんご自身はとても素敵な方ですし、役への向き合い方に関しては長年やられてきた経験に裏打ちされたものがあって、本当に精神的に頼っていました。
公安部メンバーの皆さんは、台本の中だけじゃなくてプライベートというか普段のキャラクターもすごく立っていて(笑)。コロナ禍だったのでみんなでご飯に行くことは全然できなかったんですが、撮影の待ち時間などではいろんな話をしていてすごく面白かったです。
――第1話を拝見させていただいたのですが、鷹野の異動先となる公安第五課のメンバーでは、班長・佐久間を演じた筒井道隆さんがイメージを覆す強烈な存在感でした。
青木:今回が筒井さんと初めてご一緒する現場だったので、演じる際は素直に向き合うことができました。公安部は曲者ぞろいだったんですけど、それぞれのクセのバランスが良くて、チーム感としてもすごくいい形になっていたんじゃないかなと思います。
(溝口役の)福山翔大くんは年下ですけどしっかりしているし、(国枝役の)小市慢太郎さん、(能見役の)徳重聡さん、筒井さんも松雪さんも皆さん年上だったので、落ち着いた感じでもあり、撮影以外では「いつかみんなでこんなことしたいね〜」みたいな話で盛り上がってました。
それから、渡辺いっけいさんは今までのシリーズでもご一緒させていただいていたんですが、やっぱり刑事部メンバーと再会した時は何とも言えない、たまらなく嬉しい気持ちになりましたね。
「『公安に目付けられたら終わりだな』ってみんなで話していました(笑)」
――役柄では公安部に“新参者”として入られたわけですが、撮影現場での青木さんの立ち位置はどのようなものでしたか?
青木:台詞の分量が多くて余裕がなかったので、ムードメーカーという感じではなかったと思います。現場のムードメーカーは福山くんだったんじゃないかな? 大谷翔平選手のホームランの話で盛り上がってましたね(笑)。現場の雰囲気はすごく良かったですし、楽しかったです。
――やはり皆さんせりふの分量や言葉の難しさなどで苦労されていたんでしょうか?
青木:めちゃくちゃ苦労してました(笑)。そこは台本を頂いてからすぐ頭に入れ始めて。佐久間班の分室でのシーンは撮影の都合上まとめて撮っていたんですけど、それが何日も続くと結構みんな疲労困憊になっていましたね。警察ドラマにおける「あるある」ではありますが。でも、そういうところは内片輝監督やスタッフの皆さんがうまく引っ張ってくださいました。
今回は「公安」という特殊な組織が舞台で、ドラマとしても公安を描いた作品ってほとんど無いはずです。入念な取材内容をもとに、原作の麻見和史先生をはじめ、脚本家の皆さんが物語にしてくださったんですが、「事件を未然に防ぐための動き方」っていうのは、あまり皆さん馴染みがないと思うんです。
平気で民家の鍵をこじ開けて入ったりとか、「そんなの後から何とでも理由を付けられる」って話しているシーンは「恐ろしい!」と思って。自分たちがそういうシーンを演じながらも、みんなで「公安に目付けられたら終わりだな」って話はしていましたね(笑)。
2月13日(日)スタート
毎週日曜夜10:00ー11:00
WOWOWにて放送・配信(全10話)
(WOWOWプライムにて第1話無料放送、WOWOWオンデマンドは無料トライアル実施中)
https://www.wowow.co.jp/drama/original/jyashin/