天海祐希「おじさまたちも楽しみながら演じられていると思います(笑)」

2017/04/19 18:00 配信

ドラマ インタビュー

4月20日(木) スタートのテレビ朝日系ドラマ「緊急取調室」で主演を務める天海祐希撮影=佐藤友昭

――たたき上げの取調官・真壁有希子率いる「キントリ(緊急取調室)」メンバーが帰ってくる! 黒髪ショートボブが特徴的な有希子を演じるため、美髪を25cmカットした天海祐希は、その意気込みを語る。

天海:第1シリーズからのファンの方、お待たせしました! そして、今回からご覧になる方、乗り遅れたということはありません! 一話完結のこのドラマが他の刑事ドラマと違うのは、一番の大詰めが取り調べということです。私たちキントリメンバーが、密室で被疑者と言葉の戦いを繰り広げ、いかに落とすかということが大きな見どころになっています。私自身、第1シーズンで良かった部分をそのまま引き継ぎ、改良できるところはしていきたいと思っています。

――そんなキントリメンバーが落としていく被疑者を演じる豪華なゲストにも注目したい。

天海:台本にはある程度の設計図が載っていますが、毎回ゲストの方がどんな色に塗ってくるかは、実際にお会いして、対面してみないと分からない。そこで、私の受け方や投げ方も考えますし、お芝居をする上でのコミュニケーションを取っていく。言葉で打ち合わせするより、とにかくリハーサルをやってみるんですが、これが毎回大変(笑)。でも、それがこのドラマのだいご味だと思いますし、実際に「キントリに出たい!」と言ってくださる先輩方もいて、スゴくうれしいですね。

――前シリーズに続き、脚本家・井上由美子が描く世界観も魅力的だ。

天海:由美子さんは選ばれる言葉一つ一つがすてきで、有希子が歩いてきたであろう人生を、その言葉の上に乗せてくださっているんです。そして、こちらが予期できないような思わぬ方向から話を組み立ててくださいます。第2シーズンを期待していたキントリのおじさまたち(田中哲司でんでん大杉漣小日向文世ら)も本当に楽しみながら演じられていると思います! また皆さんとご一緒させていただいて、本当にうれしいと思っています!

――第2シーズンのテーマは、“普通の人間が一番怖い”。このテーマの下、有希子はさまざまな事件や被疑者に立ち向かっていく。

天海:いつ、自分が被害者側になってもおかしくないような事件って、毎日起こっていると思うんです。なぜ、そうなってしまったのか? なぜ、留まることができなかったのか? 怒りや苦しみ、悲しみを潜んでいる人間の感情というものは、深くて複雑なものだと思いますし、誰しもそういう危険を孕んでいる。だから、普通に見える人ほど、怖いのかもしれませんね。有希子自身も、取り調べのテクニックがもうちょっと身についたと思いますし、そんな彼女の成長も見ていただきたいと思います。

――あえて第2シーズンをやることの難しさを聞いてみた。

天海:私自身、自分のなかでの有希子像を決めつけてしまっているところがあります。それって、いいことでもあり、危険なことなので、慣れずにこれまでの経験と積み重ねていきたいですね。あと、第1シーズンから見てくださった方は「待ってました!」という気持ちだと思いますが、今回から見てくださる方にも疎外感を与えない作りにしたいです。自分もそうですが、最初から見たときと途中から見たときって、どこか熱量が違うから、そういう思いはしてほしくない。それで気に入ってくださったら、第1シーズンをDVDやオンデマンドで見ていただきたいと(笑)。

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