この仕事をしていると、朝イチの電話ほど嫌なものはない。夜型の生活をしているが故、朝は弱いということもあるが、それを承知しているはず(?)の仕事関係の方々が電話をかけてくるなんて、よっぽどの“緊急事案”だからだ。
「記事が間違っているから直してくれ」とか、「取材時間が早まって今すぐ来てくれ」とか、「後輩が廊下の隅っこで座りながら電話しているから何とかしてくれ」(実話)とか…。やっぱりいい話だった試しがない。最初のやつは自業自得でもあるのだが。
それもあって「緊急」というワードが苦手で、メールの件名に「緊急」という文字があるだけで「うっ…」としてしまうのだが、「緊急」から始まるタイトルにもかかわらず、このドラマの主人公だけは、見るだけで“うっとり”してしまう。
またも前置きが長過ぎたが、各局で放送されているドラマやバラエティー、アニメなどを事前に完成DVDを見て、独断と偏見とジョークに満ちたレビューで番組の魅力を紹介する、WEBサイト・ザテレビジョン流「試写室」。
今回は4月20日(木)夜9時からスタートする、天海祐希主演ドラマ「緊急取調室」(テレビ朝日系)を取り上げる。
本作は、天海扮(ふん)する取調官・有希子が緊急事案対応取調班(通称・キントリ)のメンバーと共に、数々の凶悪犯と一進一退の心理戦を繰り広げるドラマの連続ドラマ第2シーズン。
第1話では、宅配便の配達車の中から、28歳の配達員・小牧修介(石田卓也)の遺体が見つかる。死因は薬物による中毒死とされるも、遺体には奇妙な点が。どういうわけか小牧は運転席で、必要ないはずの傘を差したまま死んでいた。
そんな中、地味で年老いた天涯孤独の未亡人・白河民子(三田佳子)が自首してくる。ところが困ったことに、民子は数時間とたたないうちに、自首した記憶さえ曖昧な状態に…。しかも畳み掛けるように、事件の謎を深める要素が浮上する。
車内の指紋はいずれも民子と一致しないばかりか、犯行に使われた毒物も彼女の自宅からは発見されなかったのだ。
この事件は重要案件に指定され、有希子ら緊急事案対応取調班(通称・キントリ)のメンバーたちが取り調べを担当することに。だが、民子と向き合った有希子は、思わぬ苦戦を強いられることになる。
何がうそで、何が本当なのか。有希子は一筋縄ではいかない民子にいら立ちを覚えながら、あらゆる手を尽くし、彼女の深層心理と真実へつながる突破口を開こうとする。だが、探れば探るほど、民子の本音は深い霧に包まれる一方で…というストーリーだ。
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