亀梨和也が“役”へと切り替わる瞬間…!「正体」現場密着レポートが到着『本来の人間性が消えていないようにしたい』

2022/03/11 12:00 配信

ドラマ

麗しい…金髪姿の亀梨和也が演じる役への思いを明かす ※提供写真

3月12日(土)よりスタートする「連続ドラマW 正体」(毎週土曜夜10:00-、WOWOWプライム、WOWOW4K、WOWOWオンデマンドにて放送・配信)。本作で、名前と人相を変えながら逃亡を続ける指名手配犯・鏑木慶一を演じた亀梨和也のコメントを交えた現場レポートが到着した。亀梨は「少しでも彼の素顔を感じてもらえるように、最後まで丁寧に演じていきたいですね」と語る。

亀梨和也から役へと切り替わる瞬間…!


本作は、デビューと共に「第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞」を受賞した染井為人の同名小説が原作。亀梨は、映画「事故物件 恐い間取り」(2020年)以来の再タッグを中田秀夫監督と組み、脱獄する死刑囚・鏑木を演じる。

あるオフィスを借りて撮影が行われていた2021年10月の朝、亀梨は真っ白のスーツに金髪という出で立ちで現場に現れた。

この日、撮影されたのは亀梨演じる鏑木が身分を偽り、フリーライター“那須隆士と名乗って、WEB編集プロダクションのディレクター・安藤沙耶香(貫地谷しほり)と初めて会うシーン。

「ここまで明るい髪色にしたのは初めて。ブリーチをしたのも十年以上ぶりですよ。金髪姿が自分でもまだ見慣れなくて」と笑いながら、鏡の前で自ら髪を整えた亀梨だったが、応接室に入ると、その表情は“那須”の顔へと変わった。

「メイクさんに美顔器をやってもらったんですよ(笑)」


女性向けサイトでライター兼ディレクターを務める安藤が、これまで仕事を頼んでいたライターの那須と初めて顔を合わせるこの場面。那須の美貌に安藤が思わずハッとするほどの、インパクトのある出会いのシーンの見せ方に、中田監督は強くこだわり、ここで視聴者に衝撃を与えたいという意図を、亀梨と貫地谷に丁寧に伝える。

雑談をしながら契約書に判を押したりと日常的な動きをするシーンだが、2人の内面にはそれぞれの思惑が渦巻いており、本番ではカメラを滑らかに移動させるためのレールが室内に敷かれ、2人の表情をつぶさに捉えることとなった。

「ここは鏑木が“遠藤雄一”から“那須隆士”に変わる瞬間であり、視聴者にその変化を印象づけるシーンでもありますよね。芝居としては、沙耶香への視線をあまり強くしたくはないけれど、ちょっと相手を見ようとするような…。そういう雰囲気をまとったほうがいいですかね?って貫地谷さんとも話しました。沙耶香が那須に対してビビッと感じるところでもあったので、『守りたい』と思ってもらえるよう、メイクさんに美顔器をやってもらったんですよ(笑)」と亀梨。

麗しい佇まいの那須だが、なぜかキャリーケースを持ち運んでいる。その荷物に違和感を感じなかったことが、安藤の運命を大きく変えていく。

亀梨は「嘘をつかなければ生きられない鏑木って、切ないですよね。その切なさは多分、『自分は何者でもない』っていう思いから来ているんだと思う。でも彼は人と会うたびに、相手とちゃんと向き合っている。遠藤、那須などの人物設定はあるけれど、人と向き合うときは鏑木本来の人間性が消えていないようにしたい。少しでも彼の素顔を感じてもらえるように、最後まで丁寧に演じていきたいですね」と真摯(しんし)な思いを明かした。

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