<カムカム>濱田岳“算太”魂のダンスに視聴者、涙「過去が一気によみがえって…」

2022/03/15 21:51 配信

ドラマ レビュー

算太(濱田岳)が名乗り出た「カムカムエヴリバディ」第94回より(C)NHK

100年にわたる女性たち3世代の人生を描く連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)。3月15日放送の第94回では、るい(深津絵里)とその伯父にあたる橘算太(濱田岳)の再会が描かれた。(以下、ネタバレがあります)

算太、踊りだす!


カムカムエヴリバディ」は上白石萌音、深津絵里川栄李奈がヒロインのバトンを繋いでいく異例スタイルの朝ドラ。第20週「1993-1994」で、ストーリーはいよいよ安子(上白石)とその娘・るい(深津)の過去に触れていく。

第93回ラストで「大月」を訪れ、るいに名乗り出た算太。第94回では、るいと算太が向き合っていた。

「大月」の回転焼きを食べ、「こらあ、たちばなのあんこじゃあ」と頷いた算太。桃太郎(青木柚)が野球をやっていると聞き「勇ちゃんに似たんかのう」と口にするなど、にわかに“安子編”の記憶を呼び起こす会話が増えていく。

翌日、錠一郎(オダギリジョー)とともに商店街のくじ引きイベントを手伝っていた算太は、ひなたが近所の荒物屋「あかにし」店主の吉右衛門(堀部圭亮)を“けちえもん”と呼ぶのを聞き、「あかにし」の看板も見て、吉右衛門がかつて近所に住んでいた少年だったことに気づいたのかもしれない。幼い安子(網本唯舞葵)の幻想が駆け寄ってきたのをきっかけに、算太は踊り出した。

算太の目に確かに映った「たちばな」の看板


算太の幻想なのか、本当に踊っているのか。昔と変わらない、チャップリンに憧れる算太ならではのユーモラスなダンスに、「たちばな」での一家団らんの幻想が重なる。算太の父・金太(甲本雅裕)が倒れた晩に見たのと同じ景色だ。踊り終え、空を仰ぎ見た算太。その目には「たちばな」の看板が映っていた。算太の目から、一筋の涙がこぼれる――という展開だった。