――もともと「クレヨンしんちゃん」のファンだとお聞きしましたが。
小さい頃からテレビアニメをずっと見ていました。しんちゃんってみんな好きじゃないですか。かわいくて面白いし。大人になった今でも見ています。
――先日のアフレコイベントでは、ひまわり(主人公・しんのすけの妹)が好きだと仰っていましたね。
しゃべらないけど、そこにいるだけでかわいいキャラクター。私は幼稚園ぐらいの頃から赤ちゃんや子どもが好きなので、どうしてもひまわりが気になります。
――その話を聞くとしんのすけが嫉妬しそうなので(笑)、しんのすけの魅力もお願いします！
しんちゃんはいつもふざけているけど、やる時はやるみたいなメリハリがあるところが子どもながらにすごい。子どもが見ていてもカッコいいと思うし面白いですよね。そういう見習うべき部分があるところもしんちゃんの魅力なのかなと思います。
――子どもの頃から好きだった「クレヨンしんちゃん」の劇場版に出演すると知った時の率直な感想は？
しんちゃんの劇場版は大人も泣けるような作品が多いので、自分が声優として参加したものを皆さんに見てもらえるということが本当にうれしいです。
私のいとこは小さい子どもが多くて、みんなしんちゃんの映画を見ているらしいんです。私が出ると知ったらすごく喜んでいました。
――今回、声を担当するくノ一・屁祖隠ちよめはどんなキャラクターですか？
すごく芯の通った強いお母さんという感じ。見た目は妊婦さんなんですけど、思いっきりアクションをするところが「クレヨンしんちゃん」ならではの世界観だなと思いました。
――声の芝居で意識をした点はどこですか？
ちよめは底抜けに明るいキャラクターでもないですし、いろいろなことがあって秘密を抱えながら野原一家と接しているところもあるので、その陰みたいなものが出たらいいのかなと。声のトーンを抑えてお芝居しました。完成した作品を見た時に想像以上に声が低くてびっくりしましたけど(笑)。
それと、説明ゼリフみたいなところがいくつかあって、その部分は子どもたちに分かりやすいようにゆっくりとはっきりしゃべってくださいと、監督からアドバイスを頂きました。子どもに寄り添った感じで優しくということを心掛けましたけど、声だけで優しさを表現するのはすごく難しかったです。
――声優として参加する時に気を付けていることはありますか？
私は普段のお芝居でも監督から言われたことを優先するタイプ。声優のお仕事の時も周りの方の意見をくみ取ることを第一に考えています。
アフレコは大体いつも1人。完成した作品を見ると、自分の声の抑揚がなさ過ぎて毎回反省しています。声優の皆さんはキャラクターとして声を発しているところがすごい。ご一緒するとプロの方との差が出てしまうなと思います。今後も声のお仕事をする機会があったらもっといろいろなことを学んでいきたいです。
――ちよめに関するエピソードで印象に残っているシーンは？
物語の後半でちよめに対して、みさえ(しんのすけの母)が母親としてのあり方、のような言葉をかけてくれる場面があって。今回のみさえは基本的にベテランママのような立ち位置でちよめを引っ張って行ってくれるんです。そのシーンはグッときました。ちよめは、みさえから母としての力強さを教わっている感じです。
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