――どんな味を?
有名になりたいみたいな(笑)。でも、本当にうれしかったので、あの経験がお芝居をして人前に立ってみたいという強い動機になっていると思います。
――俳優を目指す原点もここにあったんですね。他にはどんなことをしていたんですか?
ディベートが終わったら、みんなで木登りをしたり、広場を走り回ったり、キャンプファイヤーをしたり、歌を歌ったり、ダンスをしたり。当時の僕はすごい野生児で、国とか関係なく、みんな同じ人間だ!みたいな感じで、いろんな国の輪に突っ込んで行ってました。すごいバイタリティだったと思います(笑)。
ただ、必要最低限の会話は英語でしていましたけど、僕、言葉を使わずに共有できる共通言語として、音楽とダンスと写真、絵画の4つができたので、基本的に言葉を使わずにコミュニケーションしていました。
――言葉にとらわれずに通じ合えるって、すごい経験ですね。
そうですよね。少し前に別のシュタイナー学園の先輩でゲーテアヌムのカンファレンスに参加したことのある方と、「あそこでの時間は人生で一番濃かったよね。あそこでの体験を上回る経験って、人生でなかなかないよね」という話で盛り上がったんです。確かに毎日、本当に充実していたし、何ごとにも代えがたい経験だったなと思います。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)