杉咲花、多様な関係性描く『プリズム』 “今”届ける意味を「探して、信じて、進んでいるような感覚です」

2022/07/19 05:00 配信

ドラマ インタビュー

人間関係に臆病な皐月に共感

杉咲花(C)NHK


ーー「プリズム」の脚本を読んだ感想はいかがでしたか?

自然に触れるシーンが多い物語なので、葉っぱがさわさわと動く様子や風がひゅうっと通り抜けるさま、そして登場人物たちが心を通わせていく姿が、静かに匂い立ってくるような印象を受けました。

ーー今回演じられている前島皐月は声優という夢を諦めかけ、接客は苦手なものの園芸店でアルバイトを続けている、という役どころです。杉咲さんから見た皐月像を教えてください。

皐月は内向的で、自分から一歩踏み出すことに臆病になってしまっている人。心の中でくすぶっているものを表現することが得意でない方なのですが、相手の言葉をちゃんと聞いて、感じ取ろうとしている人なのではないかと思っています。

人と関わることは時に体力を要したり、自分の正体に気づかされることもあるからこそ、怖くなったり億劫(おっくう)になってしまったりすることってあるよなー…と共感しつつ、それでも皐月の心の奥底には人とつながりたい、近づきたいと思う気持ちがあるのではないかな、と想像しています。

ーー作中ではガーデニングをするシーンも多いですが、プライベートで植物を育てたりしたことはありましたか?

これまではあまり機会がなかったのですが、「プリズム」の撮影でお邪魔したお花屋さんでツルウメモドキという小さな植木鉢を買って、自宅で育てています。

水をあげると葉の色が濃くなって、それを見るだけでも心地が良い気分になります。植物っていいな、と改めて思いました。

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