上白石萌歌、「歌うことをやめてはいけない」片桐はいり“下地先生”からのメッセージに『お芝居を超えて心が動く瞬間がありました』<インタビュー>

2022/06/17 08:15 配信

ドラマ インタビュー

歌唱シーンは「歌子の心情に重なるように」意識

上白石萌歌(C)NHK


ーー歌をこよなく愛する歌子は「椰子の実」「翼をください」「あの素晴らしい愛をもう一度」など、作中でたびたび歌を披露しています。歌唱シーンで意識していることなどはありますか?

歌の持つニュアンスがなるべく歌子の心情に重なるように歌っています。例えば「翼をください」は、歌子の抱く、人と同じ健やかさや幸せを願う気持ちのようなものを重ねています。

比嘉家の状況ともリンクすることもあるのですが、その場合は歌子の歌がつなぎ目になるといいなと思っています。

ーーadieu名義で歌手活動もされていますが、普段の歌唱とは異なりますか?

自分の中では、結構違うなと。普段は限りなく自分に近い感じで歌っているのですが、役としては歌子の心情の延長線上で歌っています。歌子はガチガチに緊張してうまく歌えないこともありますが、そんな歌子の緊張と歌をうまく両立するにはどうしたらいいのかなど、自分なりに研究して、歌子なりの歌が歌えたらいいなと思いながら歌っています。

ーー三線(さんしん)の演奏もすてきです。

今まで一度も三線に触れたことがなかったので、最初はとても不安でした。弾き語りは、演奏と自分の声のバランスを取る必要もあるので難しく、今でもガチガチに緊張しながら演奏しているのですが、沖縄の海や風のことを思い出しながら、よく家でも練習しています。

三線を弾く“歌子”上白石萌歌(C)NHK