向井理、地に足のついた俳優「面白い役を演じることに意味がある」【てれびのスキマ】

2022/07/01 05:00 配信

芸能一般 コラム

向井理提供写真


もともと向井理は、芸能界にはまったく興味がなかった。学生時代からバーテンダーのバイトを始め、その実直な仕事っぷりが認められ、大学卒業後は社員として店長を任せられた。
その店に客として訪れたのが、のちに彼の初代マネジャーとなる人物だった。実は、彼女が来店したのは偶然ではない。雑誌「Tokyo graffiti」の「街のイケメン」として向井を紹介した記事の写真に「一目惚れ」し、彼が勤める店を探し当てスカウトしたのだ。
その熱意と人間性に、「この人と仕事をしたい」と思い、俳優になることを決意した。しかし、興味のなかった仕事。最初は"本気"になれなかった。初仕事は、映画監督・犬童一心が演出したCMだった。いきなりの大チャンス。しかし、あろうことかこの仕事に向井は30分以上の遅刻をする。最悪の雰囲気で始まった逆境のCM撮影だったが、向井はその実力の片鱗を見せつけ、その後、順調に仕事を摑んでいった。