石子と羽男によるテンポのいい掛け合いからスタートした本作は、それぞれのキャラクターが実に愛らしい。「真面目でコツコツ積み上げていく、そして石のように頭が固い」ことから“石子”と呼ばれるパラリーガルと、ブランディングを何よりも気にしていて「型破りな天才弁護士」に憧れる高卒弁護士の“羽男”。そんな二人は、ひょんなことからコンビを組むことになる。
今ある材料から解決への糸口を見つけ出す石子と、依頼人の本心を探る羽男。“凸凹コンビ”という言葉がぴったりな二人は一見対照的であるものの、互いが苦手としている分野を補い合い、抜群のコンビネーションを発揮していく。
SNSには「回を重ねるごとにいいコンビになっていく予感がする」「この二人が大好きになったし、愛おしい」「今後はそれぞれが抱えていることや人物背景も描かれていくのかな」「周りから見るとぴったりなコンビなのに、本人たちは無自覚に小競り合いしているところがいい」などといった声が上がっている。
第一話のサブタイトルは「窃盗罪」。カフェでの電気の“窃盗罪”の解決をして終わりかと思いきや、物語は“パワハラ”や“職場いじめ”問題にまで発展していく。
訴訟文化のない日本では、人間関係を円滑に進めるために“我慢をする”という選択肢を選びがちだ。「大事にしたくない」「元々はいい人だったし、もう少し耐えれば何か変わるはず」、そう言い聞かせ、精神をすり減らしながら生きている人も少なくないはず。
「皆さん、なぜ声を上げないんですか?」、そう口火を切った石子は「人間関係を円滑にするためにあるルール、それが法律なんです。そのルールにのっとり、声を上げる行為は情けなくもないし、少しも間違っていません」と説く。
法律をうまく活用をすることは、自分だけでなくみんなを守ることができる。きちんと“頼る”ことの大切さを明確に提示した第1話には「法律や訴訟を徹底して“生活を良くするための道具”として描いているのがいい」「訴える相手にも寄り添って解決しようとする方向性優しい正解で好きだな…」といった感想が寄せられた。
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